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北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【G3X撮影速報】第10師団創設62周年記念行事(6)守山駐屯地訓練展示完了(2024-10-13)

2025-04-12 20:24:10 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■普通科部隊!前へ!
師団祭の特集は今回大団円へ。

第10師団、正面装備の重要性を冷戦時代の水準まで戻すべきではないのか、ロシアウクライナ戦争において痛感するのですが。少子高齢化の時代に在って、しかし防衛力整備の重要性を同時に突きつけられている時代です。ただし。

正面装備の重要性は少子高齢化時代だからこそ人命を充分安全に任務遂行できる状況としなければならないのであって、装甲化を押し進めるとともに無人アセット装備の充実、対抗する電子戦装備の強化などなど、必要があるのでは、と。

即応機動連隊型の、連隊戦闘団を小型化したような自己完結型の編成の部隊を、師団は五個連隊、なにしろ"五角形"をしめすペントミック編成を採用したのだから、そして旅団は三個編成、という基幹部隊編成を考えた上で。

普通科部隊の装甲化を思い切って押し進める、国内にこれだけ建機メーカーが林立しているのだから、設計と製造計画でリスクを排除するならば、まだ国産装備による一種の景気刺激を併せて装備調達を進められる状況があります。

戦車について。ウクライナの戦場においてフランスの供与したAMX-10RC装甲偵察車が甚大な被害を受けている現状をみますと、16式機動戦闘車について、どこまで現代戦闘に対応できるのかが未知数という素朴な疑問がありますが。

機動戦闘車は戦車ではない、ということは陸上自衛隊自身が強調しているもので、初期の善通寺や富士学校での行事では機動戦闘車は陣地に、展示用の簡易の、陣地戦闘を念頭に訓練展示をおこないその運用特性強調していました。

偵察用には用途は充分あると思うのですが、せめて偵察戦闘大隊以外の車体だけでも共通戦術装軌車両のものにきりかえて、多少の防御力を付与するとか、イタリアのチェンタウロ2のように大口径砲を載せて交戦距離を伸ばす必要が。

パラダイムシフトが起きているのだから防衛力もこれまでの削減一辺倒、そして予算を増やした分、使いにくい反撃能力整備に偏重するのではなく、抑止力というものの意味と限定戦争対処をもう少し留意する必要を感じるのですね。

反撃能力整備については、反対や懐疑論を示すと、国士気取りの文章を読めない方々に恫喝の書き込みを受けるのですが、平時から使いにくいもの、つまり離島が侵攻された場合でも、射程から使いにくい装備だ、という事情がある。

現在配備開始されたものでも北京まで届くものがありますが、離島が戦場となる限定戦争においていきなり使ってしまいますと簡単に全面戦争の入り口を潜ってしまいますから、それよりは限定戦争を拡大させない装備が必要です。

10式戦車を安価な装備というわけではないのですが、二個中隊程度の戦車大隊であれば国家財政を逼迫させるほどではありませんし、繰り返すように少子高齢化の時代、前の大戦のように国民を動員して消耗させることなどできない。

師団祭に、数年前はそこそこの数の74式戦車とか、その十年前にはかなりの数の対戦車ミサイルや火砲が参加していましたので、これがなくなってしまった現状と国際ニュースを見比べると、ちょっと大丈夫なのか、と思うのだ。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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