エリザベス女王陛下崩御
本日はイギリスから悲しい御知らせが届きました。満開の花々とともに弔意を示したいと思います。
エリザベス女王におかれましては、8日、日本時間では9日、静養先であるスコットランドバルモラル城において崩御されました、イギリス王室公式発表です。女王陛下は8日朝の王室医師団診察に際し健康に憂慮されるところがあるとし医師団の監督下に移られましたが、チャールズ皇太子らがバルモラル城に登城、そして女王陛下は午後、崩御されました。
エリザベス二世の治世は1952年に崩御されたジョージ六世、第二次世界大戦においてイギリスを支えた国王の崩御と共に即位した後、実に70年を超える長期にわたり、これは長らく高祖母にあたりますヴィクトリア女王の63年間がイギリス君主の在位期間として最長でありました。また81歳で崩御されたヴィクトリア女王を越え、96歳で崩御されています。
イギリス連合王国女王と共に別号はカナダ女王、オーストラリア女王、ニュージーランド女王、ジャマイカ女王、バハマ女王、グレナダ女王、パプアニューギニア女王、ソロモン諸島女王、ツバル女王、セントルシア女王、セントビンセントグレナディーン女王、ベリーズ女王、アンティグアバブーダ女王、セントクリストファーネイビス女王に在りました。
女王陛下の最後の公務は9月6日、首相に就任するトラス新首相への任命式でした。ただ、女王陛下は近年、御高齢もあり幾つかの行事に当時のチャールズ皇太子を名代とするなど憂慮されていたところでもあり、トラス首相任命式は慣例であるロンドンのバッキンガム宮殿ではなくバルモラル城において執り行われましたが、最後までイギリスに奉仕された。
チャールズ三世が9月8日、即位されました。2020年代の君主制度とは。イギリスは日本と同じ立憲君主制国家であり、君臨すれども統治せずの原則とともに国家元首の座にあります。この時代にあって君主制度とは一種統治権や行政権を有さない故に国の在り方を示した憲法と諸制度の精神を代弁し続ける系譜、国の良心を示す地位にあるといえましょう。
在位期間が70年を超えましたエリザベス二世女王陛下、イギリス国民の多くの方はジョージ六世の治世下を知らない年代となられています。またエリザベス二世女王陛下は、連合王国の維持と脱植民地時代のイギリス連邦への転換、苦難の時代と共に歩まれており、この努力を継承する事はチャールズ三世への重責ともなっていますが、イギリス国民と共に明日を歩み続ける事を願ってやみません。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
本日はイギリスから悲しい御知らせが届きました。満開の花々とともに弔意を示したいと思います。
エリザベス女王におかれましては、8日、日本時間では9日、静養先であるスコットランドバルモラル城において崩御されました、イギリス王室公式発表です。女王陛下は8日朝の王室医師団診察に際し健康に憂慮されるところがあるとし医師団の監督下に移られましたが、チャールズ皇太子らがバルモラル城に登城、そして女王陛下は午後、崩御されました。
エリザベス二世の治世は1952年に崩御されたジョージ六世、第二次世界大戦においてイギリスを支えた国王の崩御と共に即位した後、実に70年を超える長期にわたり、これは長らく高祖母にあたりますヴィクトリア女王の63年間がイギリス君主の在位期間として最長でありました。また81歳で崩御されたヴィクトリア女王を越え、96歳で崩御されています。
イギリス連合王国女王と共に別号はカナダ女王、オーストラリア女王、ニュージーランド女王、ジャマイカ女王、バハマ女王、グレナダ女王、パプアニューギニア女王、ソロモン諸島女王、ツバル女王、セントルシア女王、セントビンセントグレナディーン女王、ベリーズ女王、アンティグアバブーダ女王、セントクリストファーネイビス女王に在りました。
女王陛下の最後の公務は9月6日、首相に就任するトラス新首相への任命式でした。ただ、女王陛下は近年、御高齢もあり幾つかの行事に当時のチャールズ皇太子を名代とするなど憂慮されていたところでもあり、トラス首相任命式は慣例であるロンドンのバッキンガム宮殿ではなくバルモラル城において執り行われましたが、最後までイギリスに奉仕された。
チャールズ三世が9月8日、即位されました。2020年代の君主制度とは。イギリスは日本と同じ立憲君主制国家であり、君臨すれども統治せずの原則とともに国家元首の座にあります。この時代にあって君主制度とは一種統治権や行政権を有さない故に国の在り方を示した憲法と諸制度の精神を代弁し続ける系譜、国の良心を示す地位にあるといえましょう。
在位期間が70年を超えましたエリザベス二世女王陛下、イギリス国民の多くの方はジョージ六世の治世下を知らない年代となられています。またエリザベス二世女王陛下は、連合王国の維持と脱植民地時代のイギリス連邦への転換、苦難の時代と共に歩まれており、この努力を継承する事はチャールズ三世への重責ともなっていますが、イギリス国民と共に明日を歩み続ける事を願ってやみません。
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