北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

防衛産業、我が国防衛力を構成する重要要素の将来展望⑲ 輸出論とキャンセルのリスク

2013-04-10 23:34:10 | 国際・政治

◆防衛産業は過剰なリスクを好まない

 前回紹介した、輸出が防衛装備品を安くするので輸出するべきだ、という論点へのリスク、今回はこれをもう少しだけ踏み込んでみましょう。

Iimg_2946 我が国の90式戦車は自動装填装置と火器管制装置自動追尾能力付与により打撃力で今なお世界第一線級の打撃力を備えていますが、性能だけでは輸出できません。イギリスはかつて、輸出用シール1戦車を開発、チーフテン主力戦車を原型として複合装甲を備えた第三世代戦車として完成、開発を要請したイランへ輸出へ着手しようとしたところ、イラン革命が勃発し、キャンセルされてしまい、イギリス陸軍がチャレンジャーとして採用しています。

Iimg_0862 イギリスの場合はちょうど第三世代戦車を必要としていた時期と重なりましたため、イギリス軍に採用され、開発費を回収できましたが、開発し量産の段階に転換した際にキャンセルが入り、損失を被ることはあります。また、74式戦車をサウジアラビアがかつて導入を切望した時期がありましたが、実行していた場合、中東情勢を元に可否が左右される大きなリスクに陥っていたことも考えられたでしょう。

Iimg_9932 既に開発された装備であれば、このリスクは少ないのかもしれませんが、輸出用に仕様変更を行い失敗した場合、その損失を防衛産業はまさか自衛隊へ要求するわけにもいかず、さりとて簡単に第三国に転売するわけにも行けません。過去にこの特集で紹介していますが、もともと防衛産業の自衛隊向け生産は利益を度外視した、企業としては切り捨てたい分野という事も忘れてはなりません。

Simg_0563 事実、不採算部門があり、例えば自衛隊が91両を導入した水際防御の切り札、MLRSなどは最初日産自動車が生産していましたが、不採算部門であり、日産経営再建の際に切り離されることとなってしまい、辛うじて余裕があったIHIが引き受け手となった、そんなこともあるほど。

Iimg_1034 こうした状況下で、防衛産業がリスクを冒せるかと問われれば、そんなことはなく、しかもキャンセルのリスクはかなり大きいのです。例えば、潜水艦、日本の潜水艦を求める声は一応あるのですが、しかし、潜水艦輸出のトラブルと言いますと、ドイツの212型AIP潜水艦の事例を思い出さずにはいられません。

Iimg_5946 潜水艦、日本は毎年一隻を川重と三菱に交互発注し、二年間の機関に毎年一隻を就役、二か所の建造所を維持しています。どの国も毎年潜水艦を導入できるほど余裕はありませんので、日本以外の国では輸出に力を入れているのですが、ドイツでトラブルがあったのです。

Iimg_7516 ドイツがギリシャ海軍向けに建造した212型AIP潜水艦について、完成し、引渡も間近となったところで、ギリシャ海軍が212型潜水艦について海軍の要求性能を満たしていないとして引き取りを拒否し、建造費も支払えない旨通知してきたことがありました。この時期、ギリシャは財政難下にあり、単に建造費が支払えないためという可能性もありますが、非常に高価な潜水艦が一隻完成品のまま売れなかった、これは大きな問題です。

Simg_1017 日本がこうした境遇となった場合どうすればいいのでしょうか、一隻受注があり建造したところ、相手国が経済破綻、紛争当事国となり禁輸措置、大災害の導入費用支出不能、こうなった場合、企業は事故となった高額装備、建造費700億円のものを在庫とするには問題があります。

Simg_4233 海上自衛隊が買えばいい、こんな短絡的な意見も出そうですが、そもそも予算が無いので輸出するわけですので、これでは本末転倒、無理に購入すれば翌年度予算で潜水艦を調達出来なくなり、潜水案の建造所が維持できなくなるため、二重の意味で本末転倒になってしまう、これを忘れてはならない。

Iimg_5660 また、販売先を簡単に変えられるものではありません。同盟国アメリカと敵対している国、輸出が我が国の安全保障に影響を及ぼす国もありますので、どれだけ資金を積まれても、輸出できない国もあるのです。そして代わりに日本が買う、というのも長期的に見ればマイナスになってしまう。

Iimg_9502 急な情勢変化、戦闘機の分野を見てもいろいろあります。今話題のスウェーデン製JAS-39などは、チェコ空軍に採用が決定したものの大洪水被害の復興予算捻出で引き取れなくなってしまい、結局格安リースを提供することとなりましたし、ハンガリー空軍も購入の費用で難航しリースに、しかし、リースでは契約期間の十年後に返還されても、旧式化し老朽化しているため使いにくく、その後の難航を生みました。

Iimg_7400 スウェーデン空軍は最新型JAS-39グリペンNGの輸出を含めた自国向け20機をサーブ社に発注しましたが、これはグリペンNGの生産ライン維持のために、本来は輸出したいものの販路がないためスウェーデン空軍が誰も買わなければ引き取るという前提での発注でもあり、こうした手法は日本でとれそうにありません。

Iimg_7327 ほかにも思い出す限りではパキスタンへ輸出用のF-16がパキスタンの核実験強行で経済制裁により輸出できなくなった事例、タイへ輸出用のF-16がアジア通貨危機により経済が国際通貨基金管理下にはいってしまい、購入不能に。日本が防衛装備品の輸出を模索するのは前述の予算が無いためなのであり、防衛産業は手を引きたい分野として維持しているものなのですから、これでは解決できません。

Iimg_5138 そして、キャンセルのリスクですが、日本は国内の防衛産業で生産しているので、例えばミサイルの場合、毎年毎年着実に発注し、備蓄してゆくのですが、普通の国で輸入する場合は、途中で途絶する可能性も配慮し、一括発注するのが普通です、そういうのも生産国がこちらの全部隊配備完了まで生産を継続する保障がありませんから。

Iimg_0647 そこで、一括発注を、近年躍進が目覚ましいイスラエルのスパイク対戦車ミサイルからみますと、イタリアが各型150機ミサイル1000発以上、オランダは発射器227機、ポーランドはミサイル2675発、スペインが発射器260機とミサイル2600発、ペルーは小口ですがそれでも発射器24機とミサイル224発、こうした規模になります。

Iimg_0782 発射器一基あたりミサイル10発なら、自衛隊は恵まれているなあ、と変な関心をしつつも、仮に日本に一括千発や二千発単位で発注があり、それがそののちに前述のような致し方ない理由により、購入できない状況となりキャンセルされた場合、目も当てられません。

Iimg_3640 だから輸出するな、とは言わないのですが、輸出する場合にリスクを何処が支払うのか、財務省と防衛省がしっかりとした協定を結ぶなどの手続きを踏まなければ、防衛産業はその分野から撤退します、何故なら、民間企業なのですから。この点の討議を充分せず、リスクはあるがそれは商売だ、という意見は、それならば海外は勿論自衛隊にも納入しない、こう突きつけられた特に国はどうにもならなくなる。

Iimg_8478 そして、大量生産を行う場合に設備投資を企業は強いられます。しかし、設備投資に見合う需要が急になくなってしまえば、これも損失を被るのです。使わない工場でも課税されますので、そんな見通しのきかない分野ならば、そもそも防衛需要だけに付き合う、という事になるのではないでしょうか。それが限界というもので、輸出に過剰な夢を抱くのは余りに非現実的と言わざるを得ません。

北大路機関:はるな

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

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18 コメント

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軍事オタク 様 (はるな)
2013-04-15 19:36:50
軍事オタク 様

輸出の目的は、“防衛費が少ないので輸出して安くしよう”という視点があるものだ、という前提でこのリスクを提示しているのですが、もしかして貴方は“輸出することが目的であり、損が出れば防衛費から補填すればいい”、という論理的帰結になっていませんか?
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香港からの客人 様 (はるな)
2013-04-15 19:33:29
香港からの客人 様

この特集の第二回に、日本の道路が狭隘で、大型車両が使用しにくい、という部分を示しましたが、実のところ、こうした特殊事情から、NATOでの運用装備や米軍の装備は日本では使いにくいのですよ、昨年日米合同演習に参加した米軍のストライカー装甲車も横浜から饗庭野まで、トレーラで輸送されました

では、日本の道路で使用可能な装甲車は海外で売れるのか、と問われれば、そもそも装甲車として、専守防衛で運用することを考えているため、地雷防御よりも車高の低さを優先していますので、海外からすれば使いにくい

こうした事情、例えばスウェーデンの国産戦車にも当てはまり、あの国は相当兵器輸出と競争力を高めてきていますが一部の分野では輸出できなかったことで国産技術が失われました、このリスクに耐えられるのか、日本は、という疑問に、納得行く答えがありません

潜水艦を例として輸出できなければ補正予算で、という話これ本文でも書いているのですが、予算が有限ですので、仮に補正予算で調達したとしても、翌年か中期防期間内の潜水艦調達に影響が出てきます、朝三暮四ですからね

そして国内用と輸出型が全く同じ、という事は考えにくく、分かりやすい話海外向けは炊事器具で炊飯器は不用でもパン焼き器が不可欠になりますし、電装品、通信システム、戦闘情報システム、これらは違うものとなりますので、日本が引き受けるにしても改造しないわけにはいきません、この点考慮されていないのではないか、と

補正予算に望みを託されているようですが、例えば震災補正予算で調達されたNBC偵察車、前倒しで調達されただけで補正予算分が計画数に上乗せとなった訳ではありません、これも朝三暮四ですが、結局長期的にしわ寄せが来ますので、過度な期待はすべきではないでしょう

防衛費について、日米比較は妥当ではない、と指摘されました。この点尤もなのです。アメリカは4.7%ですから。ただ、欧州を見ますと2005年でイギリス2.7%、フランス2.5%、ドイツ1.4%、ノルウェー1.7%、ベルギー1.1%、スペイン1.1%、オランダ1.5%、スウェーデン1.5%、オーストリア0.9%、スイス1.0%、こんな数値となっていますので、日本の1%という水準は高くはないですが、そこまで下回っているわけではないのですよ。
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FPSマニア 様 (はるな)
2013-04-15 19:16:41
FPSマニア 様

やはりエアガンへ進出の場合はAK-74でしょうか

エアガンですと最近はCYMAからかなり出来のいいAK-74が出ていまして、海外製ですが、外見あかなりよく、内部もまあ何とか成る水準、良い時代になりましたね
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KGBtokyo 様 (はるな)
2013-04-15 19:15:12
KGBtokyo 様

ご指摘の点ですが、一方でアメリカは国防産業のソフト部分を中心に完全に囲い込んでいる部分があるのですよね、自由競争に任せるにしても、本特集第二回で提示したように陸上車両では狭隘道路の運用を念頭としている現王で車体が小型化するため、億歳競争力が自衛隊用のものとして元々持ちえないのですよ

戦時備蓄は確かに気がかりとはなる部分ですが、本文に提示したようにイスラエルが輸出しているスパイク対戦車ミサイルは戦時備蓄を含め発射器:ミサイル比率は1:10です、しかし、陸上自衛隊の87式対戦車誘導弾も、1t半トラックにカーゴを含めた定数弾数が10発でして、その他に備蓄が皆無だとしても、スパイクの戦時備蓄と陸自87式の携行する定数弾薬の数が同じなのですよ

国際競争力がもちえない装備品が多い一方、海外の装備品が日本で使えるのかと言えば否という装備があることから、安易に国際競争力に賭けて、それで負けてその分野の国産能力が消滅しても、しかし代替品が使いにくい、そういうことも考えられるわけで、この点をどう考えるのか、と

もう一つ、自国向け装備を海外に供給できる体制、この提言が出されましたが、しかし、イギリスのサウジへのEF-2000供給ですが、あれ、イギリスが調達予算を捻出できなくなったので転売先を探していた、という背景があるのですよね、備蓄といっても保管年限があるわけで、年限ギリギリのものですと売れませんから、この方式も、無理に輸出頼みにするくらいならば、内需を拡大させる方法を模索したほうがまだよいのではないか、と
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久我山のチ那ッピー 様 (はるな)
2013-04-15 19:07:03
久我山のチ那ッピー 様

C-1の胴体設計を流用しようにも工場がありません、C-2の生産ラインを閉鎖するなら話は別ですが

そして、造ってもデモンストレーションにしかならない航空機を企業がリスクで作れるわけがありませんし、防衛省が川重の輸出競争力を強化するために自分で使う予定の無い物の開発を求める意味がありません

ただ、ペーパープランとしてWebに掲載し、何処かの国が500億円ほど出してくれれば実用化に着手は出来ますよ、とCGを創る位ならば、まあ、リスクはないのでしょうが

ヘリについては、AAM-4の運用能力ももつヘリ、これだけ一つとっても最早中二病のようなアイディアで、ゲームのネタとしては使えるかもしれませんし、エアーウルフの日本版として日曜朝くらいに仮面ライダーの後番組を作るには面白いかもしれませんが、現実的ではありません
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諸外国の調達方式と日本の調達方式が違うなら調達... (軍事オタク)
2013-04-15 09:31:52
諸外国の調達方式と日本の調達方式が違うなら調達方式を変更すればいい。

本格解禁となれば、
輸出も考えた武器の開発も今後考えられるでしょうね。

一企業を保護するのも国策です。保護したので日航は生き延びました。

防衛予算が低すぎる、研究開発費も少なくうまみがない、装備数も右肩下がり、そして、輸出ゼロなので、中小企業がどんどん撤退するのです。
研究開発費を大幅増額し、装備が増え、国産化率を高め、国の支援の下どんどん輸出し、キャンセルされた時は国がバックアップする体制があれば、手を挙げる企業はどんどん増えます。

ロシアは地下資源と兵器輸出で成り立っています。
兵器輸出の魅力は大きいです。
国も企業も技術的にも経済的にも豊かになり、民間への技術的なものを含めて波及効果は大きい。
また、輸出相手国を外交や安全保障上コントロールできるようになります。
日本とアメリカとの関係ががよい例。
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大変勉強に成ったの文章です。リスクの件は解るつもり... (香港からの客人)
2013-04-12 17:29:44
大変勉強に成ったの文章です。リスクの件は解るつもりです。

ただし、本文の論調は悪く解釈すれば、「日本は長年の間防衛も防衛企業もまともに養ってなかった為、現在は輸出すら思うままに成らない」に成る気がします。そして「リスクを取るの余裕が無いから今は何の動きも取らずしか道がありません」とまで行かなくでもとでも近いと感じます。

このままだと日本の防衛産業はジリ貧でゆっくり且つ確実な死を待つのみでしょうが?死地から脱出には少々大胆な行動を取らなければ成りませんではないでしょうが?

この際、やはり政府が弁償覚悟で輸出を支援するしかないと想います。例えば、潜水艦をキャンセルされる場合、自衛隊は補正予算で買うとか。ちゃんと使えるの潜水艦ですので、金の無駄には成りません。そして、新しい潜水艦の導入により、部隊規模を維持と想定すれば、一隻は早期退役もできます。そこで、中古潜水艦を低価で売れば、一部のロスも修復できます(艦が古い程、条件を緩める事もできますし)。

補正予算は高いですが、日本国の全体予算から見れば、政治意識が有るとすれば、賄えない額ではないでしょう。GNP*1%以下しか防衛に回してない日本は、米国で喩え話をするには早計ではないでしょうが?
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軍事オタクさま> リアル系FPSだと知名度より... (FPSマニア)
2013-04-11 23:05:18
軍事オタクさま> リアル系FPSだと知名度より国力の大きさがだいぶ大きな比重を占めているんでまあ今軍事的対立が激しいから出るんじゃないかなと思いました 韓国の銃があんまり出ないのは韓国の知名度の低さだと思います 彼らは「NORTH」にだいぶ食われちゃってますのでw 僕はサバゲー年齢に達してないのですよー 大人になったらもちろん買い込みますがw FAMASもL85も確かに輸出そんなできてませんね  AR-18は出てきてませんが、IRAとSASの戦いを描いたFPSが出れば出るかもしれませんねw
返信する
はるな様 (KGBtokyo)
2013-04-11 17:26:25
はるな様

ご指摘のような内容は、大型案件、国家プロジェクト絡みでは輸出ビジネスにおいて往々にあることではないでしょうか。
そういう甘え、保護構造が駄目にする。
農業しかり、防衛産業しかり、厳しい競争の中、それを乗り越え始めて自立できる、国家も企業も。

無理な受注するにしても、それは単一案件損得だけでなく企業・国家としての総合判断もあるでしょう。
また一括受注にしても必ずしも単年度納入ではなく、生産キャパに応じた複数年納入になりますし、相手国が急ぐ場合には自国向け既発注分を先に振る向けるなどの融通はあるようですね。
サウジ向けのユーロファイターは英空軍向けを振り替えましたね。

日本の防衛産業生産体制の硬直性は日本自身にとっても問題ですね。
少数、長期だらだら調達体制で、かつ備蓄も少ない状況で有事所要賄えるのでしょうか?

ライセンス生産ならともかく、国内開発品では有事所要を賄えないと大変なことになります。
兵器が高度化した現在、訓練やインテグレートに時間を要し、異種兵器を緊急調達しても戦力化には数年を要してしまいます。
昔の大戦でも戦争をある程度想定してから開戦までは2,3年程度しか余裕は無いですし、最近ではもっと短期的に動き到底間に合いません。

現状の防衛費で主要装備調達、備蓄もままならない状況では、性能的に妥協してでも有事に国際的に融通しやすい装備体系にしておいたほうが良いのではないでしょうか。

今の防衛生産体制は、戦争有事に役立つと言うよりも単に防衛産業保護(保護してもジリ貧)か、役立つとしても、かつての南ア、台湾、イスラエルのような長期的国際孤立状況時に10年20年スパンで役立つ。

兵器開発するなら本気で国際武器市場で勝つ意気込みでの選択と集中。
また海外からの取得困難な長射程巡航ミサイルや弾道ミサイルとか。
さらに国内開発をどうしてもするなら有事所要対応のための増産リードタイムや備蓄などもきちんと検討の上行うべき。
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 GEのF414は確かに出力は強化されたのですが (久我山のチ那ッピー)
2013-04-11 14:28:45
 GEのF414は確かに出力は強化されたのですが
騒音も大きくなっている。
 厚木でアメリカの艦載機のF-18C/Dの騒音問題がある以上、JAS39のエンジンに合わせて、
軽い機体に仕上げる。設計思想を参考にする。
 フランスのラファールも、試作の最初はF404エンジンを使用して、後、国産のM88エンジンに交換した。
 JAS39は、F2とほぼ同じ時期に開発されえた戦闘機、F2の開発当初に、CCVが検討されていましたが、JAS39は、それを実用化して、着陸時には、ブレーキとしても使っている。
 日本は、スウェーデンが放出するJAS39グリペン80機を一括して引き取って、先方で、後期生産の
C/D仕様改造してもらう。同時に、搭乗員の訓練は
既存のもので開始できる。
 地上攻撃の武器のオプション、レーザー誘導爆弾、巡航ミサイルの使用実績がある。
 F2は、地上目標に対する精密爆撃の手段を持っていない。
 後は、日本の対空、対艦ミサイルが使える様に
改造をする。
 まとめて買えば、安くなるし、F35の試作機が
三沢に納品されている頃には、要撃ぐらいは出来るようになっているでしょう。
 錆が浮き出て、修理するために部品を外すと、
機体側が変形して、取り付けられなくなるといわれているファントムF4とRF-4の更新は、至急に
やらないといけないことです。
返信する
 はるな様 (久我山のチ那ッピー)
2013-04-11 14:10:08
 はるな様
 説明不足でした。
 C1のF7-10エンジンへの入れ替えは、あくまで、要素検討用試作機としてです。
 双発機として、信頼できるかどうか、機体寿命もあるので、主翼内燃料タンクを増設した#28~31号機のF7-10エンジンを交換して、燃費、騒音の効果を確認して、5年くらい長く使う。
 川崎にそれ以降は、自由に売っていいから、開発費の一部、回収する。
 MRJにF7-10エンジンを交換して、政府専用機として、使い倒す。整備は、自衛隊でやる。少し非力になりますが、そこは運用で出来ないか?
離陸距離が長い、乗員、積載量が少なくなる。
 多用途ヘリの試作ですよ、UH-1Hを実戦で使えとは言っていませんが、エンジンとハブローターをOH-1で実績があるので、出来ないのか?
 130機も更新するので、オスプレイよりうるさい
UH-1Jの信頼性と静穏化が可能であるので、
技術研究本部でやれないのか?ということです。
 ともすれば、日本は開発案件が少なくて、一気に
新しいものをやりたがりますが、新技術を入れるところと、従来の設計や使用実績がいかせる部分を
残して、継続的に作る。日本版ツインヒューイで、
自衛隊での実績が出来たら、民生用として、売ればいい。
 折角、OH-1で開発して、使用実績をあげたもの
使い倒して、骨までしゃぶる。
 川崎のBK117でも、軍用機としては輸出していないので、それを解禁して、アジアオセアニアの販売権と修理改造を請け負うとか。
 震災の際に、あれだけ、有効にヘリを運用できたのだから、UH-1Jの単発エンジンは、やはり、うるさい、エンジン故障時事故を考えると、双発にして
洋上でも使える海兵隊使用にする。
 ついでに、TS-2エンジン 1300馬力の双発で
AH-1Sの後継機にヘルファイヤ、04,99式対空ミサイルを使える攻撃ヘリにして、エンジン故障で、
製造物責任裁判に発展したエンジン故障時事故を
回避し、対戦車攻撃だけでなく、対船攻撃できる
海兵隊仕様にしてもらいたいね。
 日本の領土に、敵の戦車が上陸して攻撃するなんて、考えたくない。
 日向、伊勢で、この攻撃ヘリは使えるでしょう。
 自衛隊さん、メーカーとWinWinの関係ですよ。
 
返信する
久我山のチ那ッピーさん (shin)
2013-04-11 12:57:54
久我山のチ那ッピーさん

>グリペンのボルボエアロRM12+エンジンを、安くライセ ンス生産して国産ステルス戦闘機のエンジンに採用するこ と。

色んな所でこれを連日書いているみたいですが、このエンジンはアメリカのGE社のF404エンジンベースの物ですから
正直なところライセンスをスウェーデンとアメリカに二重払いするだけになりますし、それなら本家のF404か414にした方が
ライセンス料も一本化、性能も確実、部品に困ったら余裕ある米軍に融通して貰える等々と言った具合になりますよ。

ちなみにRM12はF404より15%高出力ですがF414はそこから更に20%増しのため、スウェーデン本国でも最新の
グリペンNGではF414エンジンを使っております。あえて低出力なRM12を買うメリットは無いでしょう。
返信する
久我山のチ那ッピー 様 (はるな)
2013-04-11 12:54:10
久我山のチ那ッピー 様

スウェーデンが放出するJAS-39は近代化改修の予算が確保できなくなたので、新品のNG型を、輸出出来なかった場合の在庫抱え込みで調達するという結果、生まれた余剰です

老朽化も進んでおり、恐らく十年くらいしか飛べません、根拠としてロッキードがJAS-39とF-35のライフサイクルコストを30年間で算出し、F-35の方が安いという数字を出しました、サーブ社はそもそも30年運用する機体ではないので、そんな長期間で比較すれば最後の期間の維持費で高くなるため、比較方式が不適当だ、と反論しています

JAS-39の部隊運用開始は1996年、いまから17年前ですので、放出した機体の寿命が僅か、というのはこの点から分かるでしょう

C-1のF-7搭載案ですが、これ、貴殿は既存C-1の機体を流用して、という事を仰りたいのでしょうか、C-1は部隊運用されている機体が構造疲労により寿命が僅かです、対して新造機に、となりますと、まず工場がありません、新設してもいいのですが、その費用が機体価格に跳ね返ります、そして機体価格も、C-2とそれほど変わるとは思えないのですよね

防錆加工のF7ですが、島国の航空会社でも海の飛沫を受け続けるほど低空飛行し続けて旅客機を飛ばすわけではありませんので、既存エンジンでも問題ないのではないでしょうか

古いUH-1H,改造というよりは延命策ですか、ううむ、新しいヘリを調達する予算が無い現状では延命も選択肢になってしまっているのですよね

ただ、新しい機体を購入しないと、企業がラインを維持できなくなるわけでして、防衛産業を守っているつもりが、数年後に新規調達しようとしたら撤退されてしまい、泣く泣くアグスタやベルの輸入機をあさる、ユーロコプターに打診してみる、という事になりかねません

変な工夫で防衛産業を守るために妙な調達と不思議な新装備を考えるよりも、今生産されているものを如何に揃えるか、この点の方が重要ではないでしょうか
返信する
軍事オタク 様 (はるな)
2013-04-11 12:40:42
軍事オタク 様

諸外国の調達方式と日本の調達方式が違うので話になりません。

先ず第一に、日本の防衛産業は大手の全てが本業の片手間にやっている分野であり、防衛需要が僅かでしかありません、だから防衛需要に大半を依存している海外の軍需産業とはわけが違うのです

第二に、防衛産業は日本では不採算分野に近く、余分な在庫を抱えるくらいならば転売か廃業の方がよほどメリットがある一方、企業の社会的貢献という立場から付き合っているという分野であるということ

もちろん、貴殿が“軍事ヲタク重工”を創設して、三菱重工や川崎重工に対抗するならば私財ををどう投じてどう販路展開しても、当方は止めませんが、現在の防衛産業に可能な範囲で輸出するべき、といわれても、可能な範囲が“無い”、というのが本文です

尾翼や主翼の一部、航空機の車輪、エンジンの汎用部品、火器管制装置を構成する基盤、汎用コンピュータ、レンズ、これくらいならば可能な範囲の輸出に含まれるでしょう、しかし、これはもうやっているのですよ、ただし、完成品の輸出は汎用品のように他に自由に転売できない

このように手を引きたい分野を防衛産業に輸出しろよ、と押し付けるのですか?、私企業である防衛産業が無理に輸出を計画して損失を出した場合は何処で補填するのですか?税金で補てんする?、いいでしょう、兵器輸出国では本文にあるようにそれをやっている国があります

しかし、予算に余裕がないのです、本文にあるように潜水艦一隻とっても、キャンセルが出た場合、防衛産業から防衛省は買う予算がありません、毎年一隻発注しなければ造船所が維持できない、仕方ないので防衛省が来年度予算を前倒しして財務省に泣きついて購入するとしましょう、そうしればその年は買ってもらえるかもしれません、しかし、翌年度予算で潜水艦を買う予算が無くなってしまう、すると発注できないのでどのみち造船所は閉鎖です、ハイ、建造技術は失われました~、来年からはドイツ製かスウェーデン製の潜水艦を輸入するよ?となって、これでいいのですかね?

リスク、どう負担するのか、リスクはある、しかし負担するのは誰か俺は知らないし責任持てない、貴殿の論法はこうです

兵器輸出への依存は外交や安全保障に役立つ分野なのでしょう、しかし、防衛には大きなリスクを負うことになる、これをだれが負担するのか、企業は無理、防衛省も無理、では誰が?、そういうことを問うているのです

国?、予算が無いのですよ、だから安くする方法を考えているのに国に負担させますか?、埋蔵金を探しに地面でも掘っていてください

企業?、手を引きたいのに大損覚悟で負担しろと?、社会主義国ですか

一般の商品とは違う効果?、確かに期待できますよ、それも悪い意味で、リスクに企業が耐えられなければ手対する、それだけです。リスクをだれが負うか、俺は負わないが誰か負うべきだ、という貴殿の論点は、先の民主党政権と全く同じじゃないですか

例外を探してみましたが、F-35の国際共同生産のように、リスクを回しあう構図くらいしか思いつきません

在庫を抱えた場合、引き取ることが出来るのは日本国政府だけです、企業が生産した防衛装備品を一度全て買い上げ海外に有償軍事供与させる方法、しかし、その防衛省が買うお金がないのにどうやるのか、外務省のODAを使うのも無理がある、その制度論抜きに安易に輸出が輸出が、というのは、あまりにも無責任だ、という事で書きました
返信する
 輸出以前に自衛隊の調達数をカットされて、アパ... (久我山のチ那ッピー)
2013-04-11 11:31:28
 輸出以前に自衛隊の調達数をカットされて、アパッチヘリの様に富士重工が、ライセンス料を前払いしていたのを、防衛省が無視して、裁判沙汰になった。
 F2のノーズコーンをやっていた会社は撤退。
 インドに売る予定のUS-2も前のめりになって
余分な技術の流出にならないか?
 Ch桜の井上さんが武器の展示会で報告していたのですが、コンパニオンのオネーさんが、ビデオカメラで展示されている武器を舐めるように撮影。
 支那のスパイは、集団で来る。
 日本は、LAV軽装甲車あたりを輸出したらな。
 インドみたいに、PKO部隊出動で、国連から、
金をせしめるという方法もある。
 一度、各務原の航空博物館で説明している人と
話していたら、T4の設計開発をやられたK重工の人でボランティアでやっていることなので、T4ぐらい
生産すると、完成度が上がると言ってました。
 家電の様に毎月数万の生産をしていると、部品メーカーさん、サンプル依頼の電話1本で翌日には入手できるなんて、恵まれた状態でしたが、毎年数台なんて商売していたら、部品メーカーも相手にしてくれなくなる。
 民生品を量産しているついでに生産して、コストダウンをして、長く数多く作るしかありません。
 とりあえず、小野寺五典防衛大臣、ファントムF4の更新と松島基地で水没した戦闘爆撃機F2の補充は、スウェーデンが放出するJAS39グリペン80機を一括して引き取って、レーザー誘導爆弾と射程500kmの巡航ミサイルはいび、偵察機RF-4は偵察ポッドをグリペンにつけて運用。
 グリペンのボルボエアロRM12+エンジンを、安くライセンス生産して国産ステルス戦闘機のエンジンに採用すること。
 アメリカ一辺倒でなく、上手く立ち回って、コストダウンしてほしいです。
 多用途ヘリUH-1Jの更新は、OH-1のエンジンとローターハブ、静穏化とコストの兼ね合いで、
テールローターは今のものを使うか、ファントネルを使うかぐらい、古いUH-1Hを改造して作って欲しいな。
 MRJも、潮風を被ってもさび対策をしているP1の
F7-10エンジンをつけて、島国の航空会社に売るとか。
 C1にP1のF7-10エンジンをつけて、C2のグラスコクピットを導入して、みるとか。予算つけて、
防衛産業守って欲しいですね。
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リスクは必ずあるもの、諸外国がそれでも国際見本... (軍事オタク)
2013-04-11 09:24:31
リスクは必ずあるもの、諸外国がそれでも国際見本市に出展、首脳自ら営業して輸出しているのは、それだけのメリットがあるからでしょう。

日本も可能な範囲で輸出すべきだと考えます。

外交や安全保障にも役に立ちます。
一般の商品とは違う側面の効果が期待できます。
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FPSマニア 様 (はるな)
2013-04-11 00:46:37
FPSマニア 様

小銃、89式はフローティングバレル方式の時代に入った今日では設計が旧式化しましたので、輸出出来そうなのは研究中の軽量銃1型でしょうか・・・、あれ、ねえ、・・・、FPSに出ても存在感が薄そうで・・・。ところでFPSでは豊和工業も製造し輸出したAR-18は出てきているんでしょうか?ターミネーターで銀幕デビューしてはいますが・・・。

しかし、軍用以外は警察用と民間用で世界に名声を得たSIG550の事例はありますけれども、輸出に完全に失敗しつつ存在感ある銃器にFA-MAS,L-85A1などがあり、他方民間スポーツ用に輸出されながらも存在感が空気のK-1/K-2などありますので、輸出したらFPSに、という考えもそこまで必要はないのかもしれません。

FPS,当方はやってません、どちらかというとサバイバルゲームで自衛隊装備&M-4A1/89式か、PMC装備にFNC,SIG552,とかでやっています。FPSで自衛隊装備の場合、ううむ、海上自衛隊の特殊警備隊がMP-5、横須賀警備隊がHK-416,特殊作戦群がM-4A1を使っていますので、それで雰囲気を味わてもらった方がいいのかな、と。
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初カキコです、ども。(ry  FPSに日本の銃がち... (FPSマニア)
2013-04-11 00:38:15
初カキコです、ども。(ry  FPSに日本の銃がちょっとでもいいんで出てきて欲しいわたしにとっては輸出解禁して欲しいですね 銃だけなら余裕ですから(売れなくたって存在は周知されるでしょうし) もうAK-74Mで世界一位を狙う作業はあきたんだお(´・ω・`)(最高ランク18万中500位) 北大路さんはFPSやってらっしゃいますか?
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