北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【京都発幕間旅情】呉海軍カレー巡り,護衛艦せとゆきビーフカレーと潜水艦せきりゅうカレー

2021-04-25 18:29:22 | グルメ
■榛名さんの総監部グルメ日誌
 海軍の街というものは不思議な伝統を紡いでるものですがグルメというものもその要諦の一つでしょう。

 江田島、東日本大震災のその年度もそうでしたし、国が困難にあろうとも有事に備えるからこそ日常を維持しているのが、練習艦隊出航です。練習艦隊の江田島基地出航、2020年も2021年もCOVID-19広がる最中に粛々としかし堂々と大海原に錨を上げてゆきました。

 海軍とグルメ、海上自衛隊とグルメ、これは中々に切り離せないものがありまして、駐屯地と演習場と自宅を往復するという概念ではなく、護衛艦や潜水艦は其処が生活の場であり任務地です、すると上陸という言葉だけでも甘美であり、また生活の場の食事も重要だ。

 榛名さんの総監部グルメ日誌、こんな感じで自衛隊の総監部所在地域を散策してみましょう。呉は江田島の練習艦隊出航に併せて幾度も探訪していますが、2020年も新型肺炎と当時呼ばれたCOVID-19コロナウィルス感染症の脅威はあるものの、散策をすこしだけ。

 せきりゅうカレー。海上自衛隊潜水艦は広大な太平洋を任務管区として長期航海という厳しい任務と運用が続いています、なにしろ潜水艦は娯楽と云えば食べる事と寝る事、故に潜水艦の食事は例外なく美味しいと云われ、毎週金曜日の海軍カレーはその頂点のひとつ。

 駅膳、ここはJR呉駅の駅ビルにあります一階の駅前食堂兼居酒屋という面持のお店で、潜水艦のカレーと気合を入れて入店しましたが、家庭的なカレーが出されていまして、ハーフサイズとフルサイズを選べます。フルーチェの小鉢が付くのも、せきりゅう伝統という。

 カキフライを、呉に来たという事で追加してみました。家庭的なカレーは何杯でも食べたくなる優しい味わいでしたが、今回はハーフサイズで。こういうのも練習艦隊出航を経て江田島から呉まで進出しましたので時刻は既に夕刻、フルサイズはまた次回ということで。

 せきりゅう、は潜水艦そうりゅう型の8番艦として2017年に竣工しました水中排水量4200tのAIP動力潜水艦です、呉市では海上自衛隊と観光協会が協力し、海軍カレースタンプラリーを実施しており、乗員協力のもとその味わいを正確に再現し提供しています。

 JR呉駅の駅膳-eki-zen、隣が呉駅改札へのエスカレータという正に駅前食堂なのですが、しかし惜しむべくは新型コロナウィルスCOVID-19感染拡大により、夏ごろに閉店してしまったという。潜水艦せきりゅう、は健在ですので何処か味わいを継承してほしいですね。

 ワインを頂きつつ、この日撮影した練習艦隊の写真を見返す、ここは駅向かいの大和温泉物語、ホテルじゃありません。呉駅とは呉線を挟んで向かい側に在りますスーパー銭湯でして、サウナもありますし食堂にカレーを提供しているところ、ホテルじゃありません。

 せとゆきビーフカレー、はつゆき型護衛艦10番艦せとゆき、現在は練習艦に転籍していまして、1980年代に12隻もの多数が建造された護衛艦はつゆき型の数少ない現用艦として活躍しています。此処の名物はしっかりと牛肉を煮込んだビーフカレー、旨みが自慢です。

 海軍カレースタンプラリーにも参加している護衛艦せとゆきカレー、溶け合う程に長時間煮込まれたビーフカレーです。そしてポテトフライが付け合せとして添えられているのも特色ですね。海上自衛隊では曹士はカレーも自分盛り付けで自由にお代わりできるという。

 呉カレースタンプラリーは30店舗が参加していまして、もちろん一日で30杯ものカレーを平らげる人は恐らくいないと思いますが幾度かに分けまして、カレー巡り、自衛艦の方か仕事か地元の方を除けば呉を探訪する方の多くは観光でしょうから、巡るのも楽しそう。

 大和温泉物語。しかしこちらも残念ながら昨年に廃業し閉店してしまったという。カレーの食堂ではなく大和温泉物語そのものが廃業してしまったといいまして、なにしろスーパー銭湯はCOVID-19の風当たりが大きな業種の一つ、ボイラーなどの維持費も実に大きい。

 懐かしの海軍カレー、こういう割には練習艦せとゆき、潜水艦せきりゅう、ともに現役ではないか、と反論があるでしょう、そうではなく練習艦や潜水艦よりも前にカレーのお店の方が無くなってしまった、という事なのですね。コロナ影響、厳しいとはいえここまで。

 広島で今何が起きているか。呉の海軍カレー、練習艦隊出航を2020年に散策しましたカレー店が二つとも閉店という。いや大和温泉物語は設備を継承した他の業者が再開したともいうのですが、改めてCOVID-19自粛機運の飲食業への大きさというものを垣間見た印象でした。

 広島へ旅へ、しかしこう云えないのが緊急事態宣言再発令直前といえるCOVID-19感染第四波の現状です、無理に旅に出ましてもし自分が無症キャリアであった場合にはお店に迷惑が掛かります、自費でPCR検査を旅行一週間前と前日に行うという選択肢はありますが。

 カレーを巡る旅、観光地には厳しい状況ですがCOVID-19変異株N-501は簡単な、つまりマスクと手洗いとアクリル板、こうした感染対策だけでは感染を防ぐ事は不可能なのですよね。もちろん、個室の料理旅館で一人孤独にグルメを、という方式ならば安全なのだが。

 美味しいお店、今は行きつけの馴染みの生活圏内のお店を全力で支えて、こう、一日の全国感染者数が二百や三百程度まで収まるまでは、感染を広げず早期首足させる為の努力こそが、実のところ外食産業と食文化を支える、遠い様で実は最短の対策なのかもしれない。

 COVID-19の感染状況下、なにしろ毎週のように自衛隊行事を撮影していました北大路機関ではなかなかに辛い状況ではあるのですが、まず感染を抑える、その上で遠出する事無く、今できる事をやろう、幸い昨年自粛の頑張りもあって出来る事は多い、こう思うのですね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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