北大路機関

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【京都発幕間旅情】山陰本線特急やくも381系特急電車と山陽本線レッドウイング227系電車

2021-04-18 18:20:42 | コラム
■国鉄時代からJR時代への転換
 今ある列車が醸す昭和時代的な旅情はある日を境に数年で転換してしまう事が多い、今を大切にね、と思う。

 やくも。特急電車の名前は映画“八岐大蛇の逆襲”の冒頭にトンネルを抜けて米子駅に到着する描写に描かれていまして、同作で活躍した庵野秀明氏や樋口真嗣氏が映画シン・ゴジラ、シン・エヴァンゲリオン、シン・ウルトラマンでコンビを組んでいるのですね。

 八岐大蛇の逆襲に併せて、という訳ではありませんが、初めて米子市を探訪した際にあの映画と、駅舎もホテルもデパートもそのままであり、塗装こそ違うものの特急車両も同じである事に妙に感動したものでした、米子駅舎は2020年秋に建て替えで閉鎖されましたが。

 381系特急電車により運行される特急やくも、岡山駅と出雲市の220kmを結んでいます。岡山駅と倉敷駅に新見駅経て伯耆大山駅から、米子駅として松江駅と玉造温泉駅を経て出雲市駅に至ります。その始まりは1958年から京都駅と大社駅を結んだ急行だいせん、です。

 1972年に山陽新幹線岡山開業を受け山陰地方と山陽新幹線岡山駅を結ぶべく運行開始されましたのが、この特急やくも、です。381系特急電車は振り子式制御車輛、この381系も近い将来287系や289系に置き換わるでしょうから、ある意味貴重な情景といえますね。

 JR西日本227系電車。広島駅の主力車両です。いや広島駅と云えば在来線は113系や105系の国鉄時代ではないのか、こう思われるかもしれませんが、ここ数年で一挙にこの227系に置きかわっているのですね、気動車だけが国鉄時代の面影を伝える広島駅というもの。

 レッドウイング号、JR西日本227系電車はこうした愛称が冠せられていまして、この新快速で有名な223系を思わせる面持ですが、山陽本線の広島周辺の運用を想定し、最高速度は110km/h、将来的に120km/hとする、そんなゆったりとした車両運用体制ではあります。

 113系や105系の国鉄時代は、しかしこの227系が2014年に導入されますと、待てど暮らせど、いや駅で暮らしていませんがホテルで山陽本線を望見出来る広島駅近くの、という意味でですよ、国鉄時代の車両というものはやってきません。今は国鉄は岡山周辺に多い。

 国鉄時代からJR時代へは思ったよりも転換が始まるとあっという間なのだ、そんな事実を広島の転換は体現しているようですね。もっとも新型車両は転換式クロスシートがなかなか乗り心地が良く、乗っている身として歓迎なのですが、撮っている身では寂しくも思う。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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1 コメント

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Unknown (ファッツ)
2021-04-25 04:00:11
岡山もですが米子や我が山口も多いと言うか中国地方でJRの気配が感じられるのが広島シティネットワーク圏内のみって感じですね…。流石に地元住民としては令和になっても国鉄型から置き換え計画すら無いのはって思わずにはいられんです。しかも下関車両センターじゃ都会で話題の簡易検測機器の一般営業車積み込みを115系で試し始めた始末で…。何時まで使い倒すつもりか。
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