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北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

二〇二一年自衛隊行事回顧録【後篇】ファントムラストフライトとブルーインパルス移動訓練

2021-12-26 20:03:42 | 北大路機関特別企画
■日の丸ファントム!任務完了!
 二〇二一年自衛隊行事回顧録は空母クイーンエリザベスという最新鋭空母の来航と云う思い出と共に馴染んだ機影、ファントムと云う老兵の任務完了も印象深いものでした。

 ファントム退役。2021年は歴史的な一年です、その一つがやはり1971年から2021年まで、実に半世紀にわたり日本防空の重責を担い続けたF-4EJ戦闘機、ファントムのラストフライトでしょう。ラストフライトの情報は錯綜し、なかなか岐阜基地通いはCOVID-19下でやってよいものか、そして混み続ける基地周辺に大丈夫かな所謂"密"を感じたものです。

 F-4EJ,茨城県の航空自衛隊百里基地ではF-4EJ改が一足先に任務を完了し退役となりました、さすがに百里基地まで撮影に通うのは無理であり、第7航空団特別塗装のファントムも撮影してみたいとは後ろ髪ひかれていたのは、正直なところ大きかったのですが、常識と良識で"自粛"を"強いられた"構図です、しかし岐阜には、無事に撮影へと行けましたね。

 半世紀のファントム、運用面から考えますと第一線で防空任務に当たるのは厳しい状況があります、周辺国の情勢は緊迫化していたのですから。しかし、これも大任を果たした、その名の通りにラストフライトでは快晴の青空とともに最後まで残りました3機のファントムが美しい編隊を描き、戦闘機は1971年以来の歴史の彼方へと飛去ってゆきました。

 F-35の時代。ファントムが飛去るとともにファントムの後継はF-35Aライトニングです、このころには感染状況がある程度落ち着きましたので、舞鶴と岐阜だけにしておこう、という北大路機関ならではの"自粛"を暖機運転へ一段進めまして小牧基地へ久々に撮影へと進出しますと、幸運にもF-35戦闘機が2機まさに離陸する様子に遭遇します。幸先良い。

 小牧基地、C-130輸送機とKC-767空中給油機の基地ですが、岐阜基地ばかり撮影していますと、この小牧基地の撮影環境というものは新鮮ですね。三菱重工小牧南工場へ戻るF-15戦闘機なども正面から撮影できました、この撮影位置は公園となっていまして、そしてそれほど人は居ません、手荒いと自販機も博物館にあり、人の少なさはなかなか快適です。

 三沢基地へF-35は2機とも飛行していまして、ひょっとしたら戻ってくるのでは、と待ち続けた当方には拍子抜けでしたが、それでもいろいろと撮影することができました。やはり、いろいろな基地を巡る余裕ができましたのは、これはオミクロン株の出現でまだもうしばらくは続くコロナ下ではありますが、ワクチン効果で出歩けるようには、なりました。

 ブルーインパルス、しかし、岐阜基地でブルーインパルスが見えるとは思いませんでした。巡回訓練ということで、航空祭ではなかったのですけれども、確かな飛行展示です。ブルーインパルス、航空祭では撮影する機会も多いのですが、松島基地以外ではブルーインパルスは外来機となりますので、どうしても撮影優先度は中の上、最上ではなかったもの。

 東京五輪でのブルーインパルスも報道映像で眺めるだけでしたが、さすがにブルーインパルスが撮影できるといっても、あの毎日数万の感染者が溢れた中で東京まで撮影になどいけるものではありません、しかし、向こうから来てくれた構図ですね。岐阜基地での撮影場所、今回は過去にないほど地図と実地で真剣に検討し、航空宇宙博物館で撮影しました。

 ブルーインパルス、この巡回訓練は来るべき航空祭再開に備えて、全国の基地への展開要領を再確認するということでしたので、もちろん、来年度の航空祭予定は文字通りの白紙なのですけれども、次は航空祭で飛行展示を眺めたいものです。次の航空祭ではF-4戦闘機が消えて、当たり前に外来機にF-35が並ぶことになるのかもしれませんけれども、ね。

 江田島練習艦隊出航。考えてみますとWeblog北大路機関は2005年の運用開始以来、毎年撮影に行くことができたのは岐阜基地航空祭と守山駐屯地祭だけでした、毎回撮影というならば不定期開催の舞鶴展示訓練が含まれ。しかし、岐阜基地航空祭も守山駐屯地祭もCOVID-19にて中止です。第3師団祭は新型インフルエンザで過去中止はあったのですが。

 練習艦隊近海練習航海部隊。ただ、過去の北大路機関記録を視ますと、この近海練習航海だけは毎年どこかで撮影していますし、2012年からは毎年江田島での出航を撮影しているのですね。そして、これは部内行事ですので昨年も今年も規模は縮小こそされていますが、実施されています。そして薄氷を踏む思いでもまあ一応一通り撮影することもできました。

 近海練習航海は記念式典も寄港歓迎式典も中止、外洋練習航海は文字通り外海に出るだけで寄港はせず補給のみで帰国、近海練習航海部隊の遠洋練習航海もほぼかたちだけ、厳しい世界の実状が垣間見えるところですが、しかし、その門出だけは記録でき、またWeblogにて紹介できましたことは幸い。日常は維持され、力強くとまた開きつつあるのですね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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【京都幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌,キエフ-祇園から眺める高雄愛宕とロシア料理

2021-12-26 18:21:05 | グルメ
■榛名さんの総監部グルメ日誌
 榛名さんの総監部グルメ日誌といっても総監部の置かれている舞鶴からは100kmほど離れた京都市の話題です。

 キエフに異変が。そう知人から雑談の際に切り出されまして、南座に友人を案内した際に気付いたのだけれども、あのキエフがなにかあるらしい、とお教えいただきました。とはいってもそのキエフ、ウクライナの首都キエフにロシア軍が侵攻したのではありません。

 祇園のキエフ。南座の通りの向かい側にありますロシア料理店で、京都の風情を感じるに程よい中層階にて落ち着いた調度品と手堅い料理に若者からナイスミドルまで雰囲気を愉しむには素晴らしいお店です。行ってみると覆いが、単に外装工事をやっていたのですね。

 ボルシチにつぼ焼き料理のグリブイとピロシキは出来立て、それに酸っぱいキャベツのカプスタと、ロシアンティー。キエフのランチはお手頃で、若干遅めな時間までランチを愉しめますので、ちょっと気分転換したいなという頃合いには、実はおすすめのお店と云う。

 ストリチナヤをちょっぴり。首都を意味するストリチナヤはウォッカの定番というのですが、香りは強すぎずさっぱりしていて、時間帯が多少早くとも一杯だけならば気分の清涼剤、夏はジンで冬はウォッカの季節、これが美味しいといよいよ冬がやってきたと実感だ。

 キエフは、ランチタイムには正午前後相応の混雑があるのですが、少し時間帯を外しますと客はこのテーブルだけという事もありますので、こんな時代ですがCOVID-19に少しだけ外食の愉しみを邪魔されない雰囲気がある。混雑していたら店の前で転進するのですが。

 グリブイはつぼ焼き料理でパンかかぶせられ、濃厚なキノコのクリームシチューが隠されている、が壺も焼き立てなので慎重に頂く、熱い感触が広がるがウォッカのそれとは違い、そして煮込まれてもなお茸が独特の風味を湛えているところで、さて、やはりおいしい。

 ロシアンティーにはブルガリアのジャムという薔薇のジャムという不思議なものを含ませますと、なるほど不思議だ花弁が紅茶の中で開きまして、さて今年は兎も角来年の暮れごろにはもう少しリラックスして外食を大勢と楽しめるようになるのかと少し考えてしまう。

 鴨川の畔は京阪祇園四条駅、ここは京阪鴨東線の始発なのですが、キエフは鴨東ビルの六階に在りまして、ランチタイムは1430時までとなっています。年末年始は時間が動きますが続いてティータイムもありまして、六階からの高雄や愛宕の遠景は中々美しいものです。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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