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京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

令和三年度十二月期一月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2021.12.25-2022.01.03)

2021-12-24 20:17:43 | 北大路機関 広報
■自衛隊関連行事
 本年最後の行紹介ですが年末年始を含め自衛隊一般公開などは執り行われず、COVID-19第六波の懸念から政府専門家委員会は慎重な行動を呼びかけています。

 本来ならばメリークリスマス、とお祝いしたいところですが懐かしい那覇航空祭の情景とともに最新情勢を。12月22日、大阪府で日本最初のオミクロン株市中感染が確認され翌日京都でも、世界最高度の水際対策ではありましたが、南アフリカ共和国保健当局が最初の変異株確認を発表した11月25日から一ヶ月弱、日本での市中感染が遂に始まった構図という訳ですね。

 舞鶴展示訓練の2022年実施を舞鶴地方総監が発表し、西部方面隊も方面隊記念行事を今年10月から来年2月に延期して実施するという、自衛隊行事もいよいよ再開の目処という時機に重なるようにオミクロン株の発見があり、2022年もどのように展開するのかは見通しが立たなくなりました。なにしろオミクロン株は調べる程に変異した部分が非常に多い。

 気管支で増殖する。オミクロン株が原株やアルファ株にデルタ株といった既存変異株に対して最大の相違点は、肺で増殖するのではなく気管支で増殖するという特性が香港とアメリカの保健当局にて発表、オミクロン株は感染力がデルタ株を上回ると指摘されていますが、肺ではなく気管支でデルタ株の70倍に増殖するため、という背景が明らかになります。

 オミクロン株がデルタ株を上回る感染力を、という危険性は常に指摘されていましたが、気管支で増殖する為に呼気にマイクロ飛沫が極めて多量に含まれる構造であり、中国の保健当局をして"空気感染の疑い"というほどの警戒感に繋がっている所以です。ただ、幸いにしてこれはマイクロ飛沫感染に留まり、天然痘のような空気感染までには至っていません。

 75%がオミクロン株に置き換わった。アメリカCDC疾病対策センターはアメリカ国内での感染がデルタ株を駆逐し急速に置き換わっているとしています。重症化しないという指摘もありましたが、50代の男性患者が死亡する事例があり、特に南アフリカで変異株の危険性が指摘された背景は急激な入院患者増大、危険性はまだ断定時期尚早ともいえる実情が。

 楽観論として弱毒化、という意見は一部にあるようですが、まもなく数字が出ます。こういいますのはアメリカでは現在毎日1300名の死者が出ていますが大半がデルタ株によるものです、これが75%までオミクロン株に置き換わり、ニューヨーク州に限定すれば90%が置き換わっていますので、弱毒化が事実ならばまもなく死者が急減するはずなのですが。

 入院事例が増大しているのですから、弱毒化が事実というには時期尚早といいますか、比率としてはデルタ株を下回っていたとしても、元々COVID-19そのものが季節性コロナウィルスや2009年新型インフルエンザよりも遙かに高い致死率を示すため、安心できるような水準の致死率に収まっているのかは、まだ判断するには早すぎる、こう考える所以です。

 大津波が来ている、とはイギリス保健当局の表現で、オランダは早々に1月初旬までの学校閉鎖や生活必需品販売店以外の営業を停止、ドイツもこれに準じる措置を執り、所謂"クリスマス中止"という状況となっています。イギリス政府はクリスマスまでは規制を執らないとしていますが、クリスマス後の厳しい規制措置を示唆し警戒を呼びかけている構図だ。

 イスラエルでは四度目のブースト接種を開始しまして、これは要するに数ヶ月置きの定期接種化を開始したことを意味します。既存ワクチンがどの程度有効かは、オミクロン株については難しい数字がでているようですが、いまのところ頼れるものがワクチンしかない事も現実であり、本邦でもワクチン確保と追加接種の加速を祈るばかりというところです。

■駐屯地祭・基地祭・航空祭

・今週末の行事なし

■注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関
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