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航空自衛隊V-107救難ヘリコプター 明日入間でラストフライト

2009-11-02 23:37:15 | 航空自衛隊 装備名鑑

◆3自衛隊標準ヘリコプター

 明日11月3日は入間基地航空祭。入間基地航空祭では、救難ヘリコプターV-107のさよならフライトが実施されるとのことだ。

Img_4660  V-107救難ヘリコプターは、バートル社の機体を川崎重工がライセンス生産する形で1967年からS-62救難ヘリコプターの後継機として導入が開始され、52機が導入された。写真は、浜松救難隊が運用する最後の一機で、明日、入間基地にて飛行する一機、任務終了後は入間基地にて展示保存されることとなっている。

Img_4713  飛行展示を終えてUH-60Jと並ぶV-107。V-107は、航空自衛隊の救難ヘリコプターとして長く任務に就いてきたが、後継機となるUH-60Jに代替される形で、最後の一機となったが、これは同時に陸海空自衛隊で採用されたV-107ヘリコプターとしても最後の一機となっている。

Img_4725  海上自衛隊は、V-107を掃海ヘリコプターを導入しており、陸上自衛隊も各型を合わせ、人員輸送用、VIPなど特別輸送用に60機を導入している。陸上自衛隊の運用としては車両を機内に搭載することができ、ヘリボーン能力を大きくすすめたが、既に全機除籍され、今日に至る。なお普天間航空基地にて米海兵隊がCH-46を運用中だ。

Img_5129  おおきく観衆にお辞儀をするV-107,現在、V-107に代わりUH-60シリーズが、陸上自衛隊で多用途ヘリ、海上自衛隊で哨戒ヘリや救難ヘリ、航空自衛隊で救難ヘリとして運用されている。将来的にはEH-101シリーズのような大型機が3自衛隊共通ヘリとして運用されることもあるかもしれないが、装備共通化の鏑矢となったV-107が迎える明日は、自衛隊ヘリコプター体系にも一つの分岐点として記憶されるのだろうか。

HARUNA

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コメント (4)
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