ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『志村けんとドリフの大爆笑物語』

2021-12-29 22:55:56 | TVドラマ全般

2021年12月27日にフジテレビ系列で放映された、福田雄一 演出、イザワオフィス 企画・制作によるスペシャルドラマ。’20年春にコロナで亡くなられた志村けんさんの、芸能界入りから日本のコメディアンを代表する存在になるまでの半生が描かれました。

キャストは志村けん=山田裕貴、いかりや長介=遠藤憲一、加藤茶=勝地涼、高木ブー=加治将樹、仲本工事=松本岳、荒井注=金田明夫、志村さんの父=渡辺いっけい、母=宮崎美子、そしてミッツ・マングローブ、ムロツヨシ、肥後克広、浅川梨奈、中村里帆etc…といった面々。

伝記ドラマというより再現ドラマと呼んだ方がしっくり来そうな内容で、決して深くはありませんw 志村さんがどんないきさつでザ・ドリフターズの一員となり、どんないきさつでお馴染みのギャグやコントの数々が生まれて行ったのかを、それこそドリフのコントに近いノリで再現した物真似バラエティー的なドラマ。

とは言っても『勇者ヨシヒコ』シリーズや『コドモ警察』『スーパーサラリーマン左江内氏』『今日から俺は!!』など数々のヒット作を手掛けておられる福田雄一さんが演出し、一流の売れっ子俳優さん達が演じてますからクオリティーの高さはお墨付き。

もっと激しかったりドロドロしたりの内幕もあったろうに……っていう物足りなさはあるけど、かつてドリフの番組を楽しんだ昭和世代の想い出を汚さないよう、あえて生々しいエピソードは除外したんだろうと思います。



ハイライトはドリフの名作コントをそのまま忠実に再現したシーンで、ニセモノが演じてるにも関わらずホンモノの時と同じように笑えちゃう! キャストの力量も凄いし、時代が変わって別人が演じてもしっかり面白い、ドリフのコントの完成度もつくづく凄い!

そのまま再現するならホンモノのVTRを流せばええやん!っていう声も聞こえて来そうだけど、古い映像にはとっつきにくい若い世代にドリフの面白さを伝えるには有効な手段。リメイク映画と同じようなもんです。

もちろん昭和世代にあの面白さを思い出させる意味でも。実際、私自身も『全員集合!』や『大爆笑』をあらためて観返したくなりましたから。ドラマが始まる前にドリフ(ホンモノ)の名作コント集を放映してたけど、順番を逆にした方が良かったのでは?



昭和40年生まれの私はまさにドリフ世代のど真ん中。だけど荒井注さんが抜ける前から『全員集合!』を観てましたから、多くの「加トちゃん派」がそうだったように私も新参者の志村さんには拒否反応がありました。

「東村山音頭」や「ヒゲダンス」が流行った頃はもう観てなかったし、志村さんの面白さを認識したのは『大爆笑』が始まってからでしたね。それこそ今回のドラマで再現された、加藤さんとの絶妙なコンビネーションによるコントでさんざん笑わせて頂きました。

今観ても当時と同じように笑えるってのは本当に凄いことだと思います。流行り廃りにまったく影響されない普遍的な笑い。そういう意味じゃチャップリン映画なんかと同じですよね。

ただし、東村山音頭とヒゲダンスはいったい何が面白かったのか今だに解りませんw そのへんはリアルタイムで観てなかったから仕方ないのかな?



セクシーショットは、牛乳CMのコントで加トちゃんと共演する新人タレントを演じた、浅川梨奈さん。ドラマ『女子高生の無駄づかい』で優等生の「マジメ」を演じた人ですね。

もし今も志村さんがご存命なら、いかにもコントの相手役に選びそうなエロ可愛い女性アイドル、ってことでキャスティングされたのかな? 素晴らしいボインをされてます!


 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする