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井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

幌延湿原で出会った花たち

2011年06月10日 | 日記
今年の雪融けは特に遅かった訳ではないが、春の低温が長引いて、道内各地の開花が全般に遅れている。期待していた幌延湿原のゼンテイカも蕾状態(6月3日)だった。



ミツガシワです。リンドウ科ミツガシワ属。
湿原に生える多年草で、3小葉の葉が紋所の「三柏」に似るところからの命名である。
地下茎は太く横に這って、その先から3小葉の葉と花茎(総状花序)を立ち上げる。



ミツガシワ花のアップです。
花冠の内側に白い毛を密生させる。
サクラソウなどと同じ「2型花」で、雌しべが長くて雄しべが短い花と、逆に雄しべが長くて雌しべが短い花とがある。自家受粉を避けるためのものである。
種子の化石が発見されるなど、古い植物とされる。



ヤマドリゼンマイです。ゼンマイ科ゼンマイ属。
葉が「ヤマドリ」の尾に似るところからの命名である。
日当たりのいい湿原などに生育するところから、「ヤチゼンマイ」の別名もある。地下水が高すぎても生育できないし、水位が下がって乾燥化が進めばハンゴンソウやヒメジョオンなどが入り込んできて影響を受けるという。
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