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井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

クルマバソウとその仲間たち

2011年07月09日 | 日記
輪生状の葉を持つものは「クルマ○○」とか「クルナバ○○」といった名前で呼ばれる。クルマバソウはその代表の一つである。



クルマバソウの越冬葉と芽だしです。アカネ科クルマバソウ属。
常緑という言い方はされていないが、葉の一部は緑のまま越冬する。雪融け後の一時、越冬葉と芽だしとが同居する。越冬葉を持つことの意味、光合成で最後のひと働きをして、幼植物の援助をするのだろうか。



クルマバソウの群落です。
葉は8枚輪生しているように見える。アカネ科はみな托葉をもつが、クルマバソウの仲間(クルマバソウ属、ヤエムグラ属、アカネ属)の場合、托葉が通常の葉と同形となり、輪生状に見える。(本来の輪生ではないので偽輪生(ぎりんせい)という。)
本来の葉が2枚で、他の6枚は托葉が変化したものである。



オククルマムグラの群落です。アカネ科ヤエムグラ属。
こちらは輪生状の葉が6枚、本来の葉が2枚で、他は托葉が変化したものという点、クルマバソウと同じである。
本葉と托葉の見分け方、葉腋に芽をもつのが本葉で、そうでないのは托葉である。ただし、葉腋の芽には確認しにくいものもあり、見分けが難しいこともある。
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