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井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

北海道の花・チングルマ1

2019年08月10日 | 日記


チングルマの群落。バラ科ダイコンソウ属。
本州中部~北海道の高山帯、日当たりの良い湿潤地に群落をつくる。
草本に見えるが小低木。人間の側にすれば、木本か草本かは大きな違いであるが、植物にとっては本質的な違いではないのだろう。
とは言うものの、一つの属で木本と草本の両方を含むものは少ない。ダイコンソウ属以外では、ウコギ科タラノキ属(木本:タラノキ、草本:ウド)くらい。



チングルマの葉と蕾。
幹は細く地を這い、先端部が直立して葉を密につける。葉は奇数羽状複葉、光沢があり縁には切れ込みと鋸歯がある。
高山植物、低地の春植物と同じで、雪融けと同時に開葉し、同時に蕾を用意する。短期間で1年分の仕事をしてしまう。



チングルマの花。
花茎は高さ10~20cmで直立し、先に1花をつける。
萼裂片は披針形で5個、花弁も5個。雄しべは多数で離生、雌しべ(心皮)も多数が離生。
花が可愛らしいことから「稚児車」と呼ば、そこから転訛して「チングルマ」になったという。
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