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井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

北海道ではオンコと呼ばれるイチイ

2012年12月01日 | 日記
イチイのことを東北でも「オンコ」と呼ぶようで、語源説もいろいろあるが「これは」というものは見当たらない。



イチイの樹形。イチイ科イチイ属。
イチイは雌雄異株。この写真のように実がなっていれば雌雄の判別はつくが、実にないときには判別は難しい。
衣冠束帯の折、貴人が手に持つ笏(しゃく)、唐では象牙で作ったものが日本では手に入らないので木で代用した。
一番適していると評価されたのがイチイで、「一位」の名前もそこから付けられたという。



イチイの雄花。
数個の葯をもつ雄しべが10~15本集まって雄花を形成する。
葉の裏面には淡緑色の気孔帯が2本ある。



イチイの雌花。
数対の鱗片の覆われた中に直生胚珠がつく。
鱗片葉の先から胚珠がのぞいていて、花粉が直接胚珠につき受粉する。
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