井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

薬草であり山菜でもあるサラシナショウマ

2011年12月05日 | 日記
「ショウマ」と名のつく植物、いくつかの科にまたがって存在する。



サラシナショウマの芽だし。キンポウゲ科サラシナショウマ属。
「ショウマ」は「升麻」でこの仲間の中国名、根茎を日干しにしたものの生薬名で、扁桃炎などに効くという。
「ショウマ」の名がつく植物のベースになっているのがこのサラシナショウマである。



サラシナショウマの葉。
根出葉と下部の茎葉は大きく、3回出複葉。
花穂の出る前の若菜を茹でて、水にさらして食べられる。「サラシナ」は「晒し菜」である。



サラシナショウマの花序。
長い総状花序。同じキンポウゲ科のルイヨウショウマも総状花序だが、それよりずっと長い。
札幌周辺で見られる「ショウマ」、キンポウゲ科のサラシナショウマとルイヨウショウマ、ユキノシタ科のトリアシショウマ、バラ科のヤマブキショウマの4種、このうちサラシナショウマは花期が一番遅い。
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