井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

セリ科の変わり者ホタルサイコ

2011年10月25日 | 日記
「いかにもセリ科らしい花」と聞いて思い浮かべる花は人様々だろうが、「らしからぬ花」の場合どうだろうか。



ホタルサイコです。セリ科ミシマサイコ属。
セリ科には珍しい切れ込みのない葉をもつ。
ミシマサイコに良く似るがミシマサイコより幅広で、ミシマサイコのように並行脈にならず見分けられる。



ホタルサイコの花です。
複散形花序に、セリ科には珍しい黄色の花をつける。
「サイコ」は「柴胡」で、ミシマサイコとその仲間の生薬、解熱・鎮痛に効くという。そのミシマサイコに良く似て、黄色の花を蛍に見立てて「ホタルサイコ」と呼ぶ。
花弁は5個で内側に曲がる。



ホタルサイコの若果実です。
果実は2個の分果からなり、縦の隆起線と残存する花柱とが見える。
同属のミシマサイコは生薬として利用されるが、ホタルサイコには特に薬効は無いようである。

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