井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

山道で印象に残るキバナイカリソウ

2010年06月09日 | 日記
6月のこの時期、浜益・黄金山へ行った人は、キバナイカリソウに強い印象を受けるのではないでしょいか。
後半の登りのきついことや、頂上付近の高度感なども忘れ難いものですが、忘れ難いのはそれだけではないでしょう.



キバナイカリソウです。
全体として船の碇(イカリ)に似ているからイカリソウ。
それに花の色が黄色でキバナイカリソウです。



花のアップです。
形が一寸変わっていて、通常の花のつくりでは説明しにくいようです。
内萼片が4個で花弁状、花弁も4個で基部に蜜腺をもち、距が長く伸びて目立っています。
どちらも淡黄色で、区別がつきにくいです



キバナイカリソウの芽出しです。
図鑑に、「茎葉は花茎に1個だけ、2回3出複葉(根出葉は別にある)。」とありますが、芽出しの状況から、その辺のところが分かるような気がします。

2回3出複葉、3小葉の複葉が3個集まるので、3X3=9枚の小葉、「サンシクヨウソウ(3枝9葉草)」の別名があるといいます。

葉と茎から、強精剤、強壮薬がとれ、生薬名を「淫羊藿」(インヨウカク)というそうです。何やら怪しげな名前です。


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