井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

花より果実が目立つツリバナ

2010年06月08日 | 日記
ツリバナの花が真っ盛りです。

ツリバナはニシキギ科ニシキギ属。
ニシキギは紅葉が美しく、秋のやまを錦で飾るということで、ニシキギの名を得たといいます。
ツリバナはそのニシキギの仲間。

花は黄緑色でさほど目立たないが、赤く熟した果実が裂開した姿は大変美しく、シャンデリア風とか、提灯風と評する人もいます。



ツリバナです。
花は5数性で、萼片、花弁、雄しべは5個となっています。
花に、赤紫色が少し混じるのが、特徴のようです。



オオツリバナです。
花は5数性でツリバナと同じですが、不思議なことに、4数性の花も混じります。
花序を良く見ると、所々で花弁・雄しべが4個のものが混じっています。



ヒロハツリバナです。
花は4数性で、萼片、花弁、雄しべは4個となります。

花の数性を見ると、ヒロハツリバナが4数性、ツリバナが5数性ですから、オオツリバナはその中間で、両者のアイノコなのかもしれません。

ツリバナ・オオツリバナ・ヒロハツリバナの3種は、花だけでも良く見れば見分けられそうですが、4数性の花を見落とす可能性もありますから、同定の決め手は、果実の姿になります。同定は葉だけでは難しいようです。
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