井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

昔占いに使われたというウワミズザクラ

2011年02月24日 | 日記
ウワミズザクラは「上溝桜」で、むかし亀甲占いのときにこの樹の上面に溝を彫って使ったからだという。



ウワミズザクラの冬芽です。バラ科サクラ属、ウワミズザクラ亜属。
冬芽は仮頂芽(かちょうが:最上部の側芽が頂芽のようにふるまうもの)である。前年伸びた枝の多くは枯れ落ちる。冬芽の隣に見えているのは、その落枝痕である。(落葉痕ではない。)
樹皮を傷つけると、クマリンの強い香りがするという。



ウワミズザクラの芽吹きです。
冬芽は混芽で、葉の展開の中に花の蕾が見えている。
本州では、常緑樹林でも落葉樹林でも極普通に見掛けられる樹だという。北海道にも自生するとされているが、シウリザクラほどは多くなく、札幌周辺ではあまり見掛けない。



ウワミズザクラの花序です。
ビンブラシのような花序は、シウリザクラに良く似ている。近縁種のイヌザクラは花序をつける側枝に葉をつけないが、北海道に見られるウワミズザクラ、エゾノウワミズザクラ、シウリザクラのいずれも葉をつける。
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