
シラカンバの樹皮。
シラカンバ、本州では標高600m以上の高原に生育し、白い樹皮で人気がある。
北海道では平地から見られ、標高が500mを超えればダケカンバに変わる。
樹皮は白いが小枝は黒くなるものが多い。枝を落として出来る「落枝痕(らくしこん)」、肥大成長しながら黒い小枝を引きずりこんで黒くなり「八」の字を描く。落枝痕はどんな樹にも見られるが、白い樹皮に黒い落枝痕が特に目立つ。

ウダイカンバの樹皮。
ウダイカンバの樹皮は灰色、横に並ぶ皮目(呼吸孔)が目立つ。
シラカンバの仲間は樹皮が薄く剥がれやすく、樹脂分を含んで燃えやすく、「がんぴ」と呼び「焚き付け」に使われた。(別にガンピと呼ばれる樹木がジンチョウゲ科にある。)
ウダイカンバの薪は雨の中でも良く燃え、鵜飼の松明として使われるところから「鵜松明カンバ」と呼び、そこからウダイカンバと呼ばれるようになったという。

ダケカンバの樹皮はオレンジ色を帯びる。
ダケカンバは「岳カンバ」で亜高山帯に生育し、北海道では標高500m前後から見られるようになる。
風のあまり強くないところではシラカンバ同様素直に育つが、ニセコ山中など風の強いところでは幹や枝が曲がりくねり、「踊りカンバ」とか「暴れカンバ」と呼ばれる。
シラカンバと違って小枝が黒くなることがなく、落枝痕はシラカンバのようには目立たない。
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