井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

日本列島最後のサクラ開花宣言はチシマザクラ

2011年02月20日 | 日記
寒冷な気候を好み、最も標高の高いところに分布するタカネザクラの1変種で、北海道では低地でも見られる。



チシマザクラの冬芽です。バラ科サクラ属。
短枝の先に冬芽がついている。側生枝は短枝化しやすく小枝は概ね栗褐色になる。冬芽は全体的に丸っこく、葉痕は半円形で、エゾヤマザクラと同じ2/5ラセン生である。



チシマザクラの樹形です。
チシマザクラ第一の特徴は、株立ちし、根元から多く枝分かれするところで、一本一本個性的なことです。
樹形だけでなく、花の色もいろいろで、同じDNAをもつソメイヨシノとは対照的です。



チシマザクラの花です。
日本列島、サクラの開花宣言の標準木となるのはソメイヨシノですが、それも札幌までで旭川ではエゾヤマザクラに代わり、そして日本列島最後となる根室ではチシマザクラに代わります。
開花は開葉とほぼ同時で、群としての美しさを見せるソメイヨシノに対して、チシマザクラは一本一本の個性的な美しさを楽しみます。

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