井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

鬼の名がつくオニシモツケ

2012年02月04日 | 日記
北海道では2mを超え、3mになるものもある。大型になるところから「鬼」の名がついたともいう。



オニシモツケの花序。バラ科シモツケソウ属。
バラ科らしい5数性の花。雄しべが長く突き出して花後に垂れ下がる。その辺が属名(糸が垂れ下がる)の由来になっているという。
大型の野草は「高茎草本」と呼ばれる。



オニシモツケの葉と托葉。
葉は掌状の単葉にも見えるが、歴とした羽状複葉である。頂小葉が特に大きいことから「頭大羽状複葉」と呼ばれる。側小葉は小型で1~2対、無いこともある。小型の小葉の他に極小の葉もあり、小葉の大きさが著しく不揃いなものを「不整奇数羽状複葉」と呼ぶこともある。
托葉は大型で、耳状に茎を抱く。



エゾノシモツケソウ。バラ科シモツケソウ属。
同じシモツケソウ属だが、花の色が紅色で、シモツケソウや栽培されるキョウガノコなどに近い。
オニシモツケ同様、頭大羽状複葉だが、掌状の切れ込みが深い。蕾の色は花以上に濃い。
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