井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

サクラらしくないサクラといわれるミヤマザクラ

2011年02月21日 | 日記
植物学的にはサクラ属サクラ亜属だが、普通のサクラとは少しイメージが違うといわれる。



ミヤマザクラの冬芽です。バラ科サクラ属、サクラ亜属。
卵形で芽鱗の縁に鋸歯状のギザギザがある。葉痕は三角形~三日月形とされる。



ミヤマザクラの花です。
サクラ亜属のサクラの多くは、1~4個のはなが散房状につくが、ミヤマザクラは4~10個の花が総状花序をつくる。一般のサクラの花弁は、先が凹むか切れ込むのに対して、ミヤマザクラは丸くて凹みなどはない。
開花の時期、サクラ亜属の中の第4グループで葉の展開後の開花となる。その辺がサクラらしくないといわれる理由の一つなのでしょう。



ミヤマザクラの果実です。
一般のサクラが2~3個が普通だが、ミヤマザクラは数個以上が普通で下垂せず総状に立ち上がる。
花を保護してきた苞は果期にも残る。葉に付く蜜腺、この写真では分かりにくいが葉身基部につく。サクラ属の多くは葉柄上部につき、葉身に付くのは珍しい方である。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日本列島最後のサクラ開花宣... | トップ | 花とは別に芽吹きの美しさを... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事