
カタバミ。カタバミ科カタバミ属。
庭に道路脇に、どこにでも生えてくる。可愛い花をつけるが、取り除こうとすると中々厄介な雑草の特徴を示す。葡蔔枝(ランナー)を伸ばし各節から根をおろし、抜こうとすると千切れて、残った根から簡単に復元する。
葉はシロツメクサに似た3出複葉で、小葉の中央には縦の折れ目があって、夜には折り畳んで眠ると言われる。その姿、一方が欠けているように見えるので、片側が齧られたという意味で「片喰み」の名がついたという。葉にはシュウ酸が含まれ、齧ると酸っぱい味がする。カタバミを「酢漿草」と書くのも
その酸味から。また、シュウ酸を含むこたから、仏具などの真鍮製品を磨くのに利用され、錆びた10円玉を磨いてもピカピカになる。

カタバミの花。
花は黄色で、萼片5個、花弁5個、雄しべは5本が2列、雌しべは1個だが、5室に分れ柱頭は5個に分れる、5数性の花である。開花には太陽光が必要で、雨や曇りの日には開花しない。
カタバミ属の学名はオギザリスで、多くの園芸品種がつくられ、「オギザリス ○○○」の名で売られている。

カタバミの果実。
果実は円柱形の蒴果で、熟すと一寸した刺激で果皮が縦に裂け、果皮が急激に収縮する力で種子を弾き飛ばす。自力散布。弾き飛ばすとき、同時に粘液をだし種子にくっつける。種子は動物の体などにくっつき運ばれる。動物付着散布でもある。
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