goo blog サービス終了のお知らせ 

井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

北海道の花・カタバミ

2020年01月04日 | 日記


カタバミ。カタバミ科カタバミ属。
庭に道路脇に、どこにでも生えてくる。可愛い花をつけるが、取り除こうとすると中々厄介な雑草の特徴を示す。葡蔔枝(ランナー)を伸ばし各節から根をおろし、抜こうとすると千切れて、残った根から簡単に復元する。
葉はシロツメクサに似た3出複葉で、小葉の中央には縦の折れ目があって、夜には折り畳んで眠ると言われる。その姿、一方が欠けているように見えるので、片側が齧られたという意味で「片喰み」の名がついたという。葉にはシュウ酸が含まれ、齧ると酸っぱい味がする。カタバミを「酢漿草」と書くのも
その酸味から。また、シュウ酸を含むこたから、仏具などの真鍮製品を磨くのに利用され、錆びた10円玉を磨いてもピカピカになる。



カタバミの花。
花は黄色で、萼片5個、花弁5個、雄しべは5本が2列、雌しべは1個だが、5室に分れ柱頭は5個に分れる、5数性の花である。開花には太陽光が必要で、雨や曇りの日には開花しない。
カタバミ属の学名はオギザリスで、多くの園芸品種がつくられ、「オギザリス ○○○」の名で売られている。



カタバミの果実。
果実は円柱形の蒴果で、熟すと一寸した刺激で果皮が縦に裂け、果皮が急激に収縮する力で種子を弾き飛ばす。自力散布。弾き飛ばすとき、同時に粘液をだし種子にくっつける。種子は動物の体などにくっつき運ばれる。動物付着散布でもある。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 井伊影男のアップ率は95%超 | トップ | 北海道の花・イモカタバミ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

日記」カテゴリの最新記事