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井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

腎臓形の葉をもつジンヨウイチヤクソウ

2011年12月28日 | 日記
腎臓形の葉は植物を見分ける一つの特徴となる。イチヤクソウの他に、ジンヨウキスミレ、ジンヨウスイバなど。



ジンヨウイチヤクソウの葉。
腎臓形の葉で、縦より幅の方が長い。基部は深い心形で、左右のへりが重なりあう。



ジンヨウイチヤクソウ。
花冠は花弁状に5深裂し、雌しべの花柱が長く突き出して曲がる点はイチヤクソウと同じ。
イチヤクソウと異なるのは、萼片が半円形で先が丸いところ。



ジンヨウイチヤクソウの幼果実。
果実は果。種子は「微細種子」と呼ばれ、100分の1mg以下の小ささである。これだけ小さいと、ラン科の種子同様特別な仕掛けがなくても風に乗って種子散布される。イチヤクソウの仲間共通の特徴である。
種子が小さいことはそれだけ多くの種子を作れる訳だが、胚に充分な栄養を与えられないから、散布先で菌類との共生がなければ芽生えられない。ラン科植物と同じである。
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