カラスビシャク。サトイモ科ハンゲ属。
葉は3出複葉で1~2個つける。仏炎苞の形から「カラスの使う柄杓」として「カラスビシャク」と名付けられたという。
花茎は1個で仏炎苞が花序を包む。肉穂花序の下方に雌花がつき上方には雄花がつく。その先から紐状の付属体が伸びる。
葉柄の途中と3小葉の合点に球芽(むかご)をつけ、繁殖力が強く畑の雑草として嫌われる。
球茎は半夏(はんげ)と呼ぶ生薬で、七十二侯の「半夏生(はんげしょう):夏至の末侯」はカラスビシャクの生える頃とされる。(七十二侯は二十四節気を初候・次候・末候の3候に分けるもので、それぞれの候は普通5日間。)
キジムシロ。バラ科キジムシロ属。
葉が座布団状に拡がって雉の座るムシロに見えるというのでキジムシロと呼ばれる。
葉は羽状複葉で小葉は5~9枚。よく似て比較されるミツバツチグリは3出複葉となる。
花をつけ葉をつけない茎のことを花茎と呼ぶが、キジムシロのように茎葉が根生葉と比べて著しく小形になるもは「花茎状」と呼ぶ。
カリガネソウ。クマツヅラ科カリガネソウ属。
花冠は5裂して紫色、下方の1片は特に長く大きく前方に突き出る。
雄しべと雌しべの花柱が弓なりに飛び出る姿を雁(かりがね)に見立ててカリガネソウと呼ぶ。帆掛け舟にも似ていて「帆掛け草」の別名もある。
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