井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

古くから山菜として利用されてきたシャク

2012年01月17日 | 日記
セリ科の植物には芳香のあるものが多く、セリ、ミツバ、パセリ、セロリなど、野菜として栽培されるようになったものが多い。



シャクの芽だし。セリ科シャク属。
ニンジンに似た繊細な葉と茎は、セリとミツバを合わせたような香りと味があり、古くから山菜として利用されてきた。ただし、芽だし時期にはドクニンジンやフクジュソウ(共に有毒)の葉に似ているので、山菜として利用する場合は要注意。ドクニンジンとの見分けは、ドクニンジンの茎に紫色の斑点がでることで行う。



シャクの花、アップ。
近縁のヤブニンジンの花は放射相称(5枚の花弁がみな同形)だが、シャクの花は左右相称(外側の花弁が大きく不揃い)である。



シャクの幼果実。
細長く伸びる果実は近縁のヤブニンジンに似るが、ヤブニンジンの果実では、上部が膨れて下部が細まるが、シャクの果実は逆で、下部が膨らんで上部が細まる。また、ヤブニンジンの果実には逆向きの刺があるが、シャクの果実にはない。
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