ハイイヌガヤ。イヌガヤ科イヌガヤ属。
カヤはイチイ科カヤ属、樹高25m(直径:2m)にもなる高木で、材は美しく最高級の碁盤がとれる。
イヌガヤはイヌガヤ科イヌガヤ属で樹高5m程の低木で、カヤのような有用性はなく「犬ガヤ」と呼ばれる。
「ハイ」は「這い」で多雪地い適応して葡蔔型に樹形を変えたもの。
ハイイヌガヤとイチイの葉。
左:ハイイヌガヤ 右:イチイ
イヌガヤ属は以前イチイ科に含まれていたといい、両者の葉は良く似ている。
ハイイヌガヤの葉は約3cmで2列にきれいに並ぶ。イチイの葉は2cm程で普通ラセン状につく。
イチイの側枝では2列に並ぶがハイイヌガヤ程きれいには並ばない。
ハイイヌガヤの実。
「果実」というのは被子植物の子房が変化したものなので、裸子植物では果実とは言わないというのが植物学の建前。
正式にはハイイヌガヤの種子という言い方をするが、目的は次世代の芽生えを作ることで全く同じ、果実と呼んでも差し支えないのではないか。特にイチイやハイイヌガヤの実は液果状だから、種子とは呼びにくく実という言い方をする。
イチイの実は開花したその秋に熟すが、ハイイヌガヤの実は開花年には熟さず、翌年秋に熟す。
写真左(赤褐色)は昨年開花による実、右(緑色)は今年開花の未熟な実。
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