井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

植物の名前の話・イヌの名をもつ木3

2016年02月20日 | 日記


イヌツゲ。モチノキ科モチノキ属。
ツゲはツゲ科ツゲ属でイヌツゲとは全くの別種。
ツゲの材は黄色を帯び、堅くてきめが細かく、櫛や印鑑、細工物に利用される。
イヌツゲは葉の外形がツゲに似ているが、材質が劣るので「犬ツゲ」と呼ばれる。
似ているとされる葉も良く見るとはっきりした違いがある。
ツゲの葉が全縁で対生であるのに対して、イヌツゲの葉は鋸歯縁で互生。



アカミノイヌツゲ。モチノキ科モチノキ属。
イヌツゲに良く似ているが、本州産のクロソヨゴの1変種。
イヌツゲの葉裏には腺点があり、果実は黒く熟すが、アカミノイヌツゲでは葉の裏に腺点がなく、果実は赤く熟す。



イヌツゲの虫こぶ。
イヌツゲの芽に出来る虫こぶ。
原因者はイヌツゲタマバエというタマバエの仲間。虫こぶは秋まで成熟していき、幼虫の形で越冬し翌春蛹化、羽化して虫こぶから脱出する。
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