ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

『千年の読書』『昔話の扉をひらこう』

2022-05-29 16:11:39 | 
『千年の読書 人生を変えるホントの出会い』 三砂慶明 誠文堂新光社
 人気イベント兼冊子「読書の学校」発起人であり、梅田 蔦屋書店で人文コンシェルジュを務める書店員・三砂慶明氏による、とてもパーソナルで、それゆえに普遍的な、本をめぐる考察。なぜ、本には人生を変えるほどの大きな力があるのか
そしてどうしたらそんな本に出会うことができるのか――。
 流れるような上質のブックトークでどの本も読みたくなる。これだけの本を紹介しようと思ったら・・・。作者の読書量や広いジャンルに頭が下がる。私は、哲学なんかチンプンカンプンなので。
 本との出会いは人との出会いという言葉通り、さまざまな本の作者の金言をいただいた。「ラナ・プラザの悲劇」「プラスチックスープ」などという言葉を知ったことも深い。
 「幸せになるために」「勉強はなぜするのか」という問いへの答えは、すばらしいの一言。

『昔話の扉をひらこう』 小澤俊夫 暮しの手帖社
 わたしたちの祖先が何世代も語りついできた昔話には、人生観、自然観、子育てのヒントが染み込んでいる。あたたかいまなざしで人生の本質を語り、「大丈夫だよ」と励ましてくれるのだ。昔話に秘められる大切なことを紐解く一冊。
 昔話について、わかりやすく解説。勉強になった。昔話の特徴など、言われてみればその通りということばかり。
 昔話は、末っ子ばかり いいことがあって、ずるいと長子の私は小さい頃に思っていた。が、子どもは社会の末っ子だから、その子供への応援歌なのだということを聞いて、なるほどと思った。
 以前、勉強会で西洋の昔話を語った時に、終わりの言葉が意味わからないと思って割愛したら、「そこまでがお話だ。勝手に取ったらいけない」と怒られたことがあった。結末句と言って終わりの挨拶だったのね。やっと納得した。→遅すぎ
 昔話を聞いて、何かの時に思い出して励まされたり、愛されていることを実感してもらえたらいい。自分の声を子どもを叱ったり、指示したり、何かを禁じるのに使うのではなく、お話を聴かせるために使おうの言葉は響いた。
 最後のお子さんとの対談で作者の弟が有名な指揮者の小澤征爾さん、作者の次男が小沢健二(オザケン)さんと知る。さらに絵本「うまかたやまんば」「かちかちやま」のおざわとしおさんと知る。小澤家の人々、スゴイ。
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