生涯いちエンジニアを目指して、ついに半老人になってしまいました。

その場考学研究所:ボーイング777のエンジンの国際開発のチーフエンジニアの眼をとおして技術のあり方の疑問を解きます

その場考学との徘徊(48)秋の三都徘徊(その2)

2018年11月24日 14時45分13秒 | その場考学との徘徊
その場考学との徘徊(48) 題名;秋の三都徘徊(その2)
場所;京都府 年月日;H30.11.12

テーマ;植物の力   作成日;H30.11.24 アップロード日;H30.11.24                                                      
TITLE: 毘沙門堂の紅葉

醍醐寺の山門を出ると、目の前は旧奈良街道で、バス停があった。駅までの1kmあまりを歩くには、少々くたびれたので、バスを待つことにした。幸いすぐに伏見駅行きが来た。どこでも路線バスは空いている、私鉄と並行するこの路線もいつまで続けられるのだろうかと思ってしまう。



伏見駅前バス停は南口で、お目当ての毘沙門堂は北へ1kmあまり歩かなくてはならない。小さな商店街を東に向かい、適当なところで北へ折れて私鉄の線路を渡る。更にJRの陸橋をくぐると、道はまっすぐに北へ伸びている。これが参道らしく、はるかこうに観光客らしき人の塊が、ちらほらと見ることができる。




やがて、小さな水路を渡る。流れはなめらかで一定の速度で京都方面に向かっている琵琶湖疎水なのだ。疎水沿いを少し歩いてみたいが、今日は余裕がない。上下の流れの写真を撮って、先へ進んだ。




まもなく、眼前に山門が見えてきた。



ところが、期待していた紅葉を敷き詰めた階段はない。
仕方がないので、その写真がついているクリアファイルで満足することにした。




しかし、大きな毘沙門天の提灯をくぐると、すぐに見事な紅葉の世界に入ることができる。





お参りをすませて、堂内に入ると、その気分は一層高まる。真っ赤よりも、このようなグラデーションの世界の方が良いのかもしれない。





早春と、晩秋には毎年植物の生命力の強さを感じざるを得ない。あの、丸坊主の枝からあっという間に芽が噴出して、緑の葉がびっしりと茂る。この紅葉は、あっという間に散り終えて、土に還る。このような素早い変化は、いかなる動物にも望めない。植物の生命力、変化力、対応力は、いずれも動物を上回ると思う。自然の中に入ると、いつもそのことを思う。


帰り際に、勅使門の前の老桜を見た。この寺の春の名物なのだが、今はよじれた幹が楽しませてくれる。これも生命力のしたたかさを思わせる光景だった。



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