生涯いちエンジニアを目指して、ついに半老人になってしまいました。

その場考学研究所:ボーイング777のエンジンの国際開発のチーフエンジニアの眼をとおして技術のあり方の疑問を解きます

その場考学との徘徊(38)博多から東西南北へ(その6)再び北へ

2018年03月09日 12時45分33秒 | その場考学との徘徊
題名;装飾古墳(14)
場所;福岡県  テーマ;古代王の墓    

作成日;H30.3.7 アップロード日;H30.3.9
                                                       
TITLE:博多から東西南北へ(その6)再び北へ

 熊本県と福岡県の各4日間の一人旅で、多くの装飾古墳と歴史博物館を見学した。今日は最終日で福岡空奥から羽田へ帰るだけだ。しかし、歳よりは朝が早い。5:30に起床をして、午前中の計画を練った。
JRで数駅北へ行くと、香椎の宮と筥崎宮がある。両方の歴史を比べると、内容はかなり異なり、先ずは香椎の宮へ行くことにした。
6:30からの朝食、今回ロビーに新聞があったのは二日市のみ。最近のビジネスホテルは安値競争なので仕方ない。フロントで新聞を買った。

 博多駅前のこのホテルは一昨晩泊まった1号館は高級感が売りらしくフレンチ風だったが、今朝の2号館のバイキングは一転して居酒屋風。客質も当然異なって見えた。




7:52 博多発鹿児島本線で、8:05 香椎着。ここで香椎線(宇美行)への乗り換え時間がたっぷりだったが、なんとその間電車は駅に止まっていた。どうも増結車両を外しているようだ。久しぶりののんびり気動車だ。
  香椎線の地図が車内にあった。反対方向は「海の中道」まで行っている。帰りに寄ってみよう。



香椎神宮は、無人駅だったのは意外。駅より徒歩約4分で大鳥居がある。わかりやすい場所だ。



     


駅は質素だったが、神宮の境内はやはり立派だった。池があり、石橋を渡り、階段を上ってゆくと全貌が彰隆になって来る。早朝なので、人気はない。神主が一人、ご神木の横で。四方まいりをしていた。このご神木には、新古今和歌集の歌碑が添えられている。






ご神木のわきには「武内の宿祢の像」がある。赤ん坊を抱いているのは、神功皇后がこの地で懐妊し、船団
を率いて三韓征伐を行い、帰国後に誕生したという「応神天皇」なのだろう。





拝礼を済ませて奥へ向かう。かなり離れたところに昔の痕跡があるようだ。
この神宮は、他の神社とは異なり天皇を祭る「廟」であるという。云われは,谷川健一編
「日本の神々-神社と聖地-1」白水社[2000]の文にこのようにある。

『香椎宮は『古事記』では「詞志比宮」、『日本書紀』では「橿日宮」として、神功皇后伝説とともに記録に登場する。神功皇后伝説は北九州の海神信仰に由来すると思われるが、北九州沿岸一帯にこの伝説が多いのは、海女たちの定住を物語るものであろう。香椎宮から博多湾をへだてた西方海上には志賀島があり、『三代実録』の貞観十八年(八七六)には「香椎廟宮毎年春秋祭日志賀嶋日水郎男十人女十人奏風俗楽」とみえて、香椎宮の祭に古くから志賀島の海女(白水郎)が参加していたことが知られる。この地もまたこうした海人族をつうじて、海外と深いつながりをもっていたと推定されるが、このことは香椎宮の起源や性格を考えるうえでとくに重要であろう。

香椎宮は、記紀によれば、盤征伐のために九州におもむいた仲哀天皇、神功皇后が仮宮(本営)を置いたところであり、仲哀天皇が新羅を討てとの神託を受けながらそれを信じなかったため急死したとう、新羅征討伝説の発端をなす場所である。社伝によれば、養老七年(七二三)の神託により、九国に課役して大廟を香椎の地に造営し、よって香椎廟と称したという。』(pp.128)
とある。その仮宮跡が神宮の裏手にある。




更に、住宅地の中を進むと「武内宿祢の不老水」がある。彼は300歳の長寿だったと云われている。





一廻りをして香椎神宮駅へ戻る。



列車先ほどのJR香椎駅を超えて、海の中道駅に着く。
ここでは、一転して若いカップルが多く、皆水族館に入っていった。こちらは海と対岸の博多を眺めて
  



玄界灘を見るつもりが、広大な遊園地に阻まれて、入場料を払わなければみることができない。仕方なく反対方向の対岸の博多の街並みを見ることにした。
 
春霞に少しかすんで肉眼ではよくわからない。こんな時にデジカメは便利だ。眺望遠で寫してコントラストを上げるだけでよい。学生時代の旅を思い出した。一眼レフの本体を2つ持ち、一方にASA100のフィルム、もう一方は、使用期限の短い赤外線フィルムを入れて、レンズも数本持ち歩いた。しかし、歳をとるとその方が趣があって、数倍楽しみがあるように考え込んでしまう。








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