絵手紙

パソコンによる絵手紙をはじめて・・・

秘花   瀬戸内寂聴

2007-09-21 14:32:53 | 読書
少年時代から将軍義満の寵愛を受け、申楽能の芸術性を高めていった世阿弥。
権力者の寵愛なくして、芸を高め広めることが出来なかった当時の芸術家たちの苦悩が思いやられる。
将軍が代替わりして人気が衰え、気まぐれな権力者によって佐渡に流された晩年の世阿弥の想い・・・・。
目や耳が悪くなっても、心の目で見、心の耳で聞き、舞い謡う。
「命には終わりがあり、能には果てあるべからず」
その言葉どうり世阿弥の能は輝き続けている。
縁のない能・・・そう思っていたけれど読後一変!
能を見てみよう・・・・世阿弥の世界の片鱗を心に納めたい。
そういう思いにさせる本でした。
 (しかし・・・難しい字が多い片手に辞書です)

☆☆☆☆

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