別に意味のない写真である。
いよいよテレビ放送の世界にも変化がきた。時代の移り目である。
わたしがテレビ君と初めてあったのは・・・確か中3の冬だった。当時高校進学の熱もそう高くもなく・・・私の分教場の10人のうち3人が進学することになった。後は就職か大工さんの見習いとかの進路を選んでいた。
・・・この時期に不幸といおうか村の公民館に一台のテレビがはいったのだ。「高校へ行くやつは残って勉強してけ」という先生の一言で、暗くなるまで勉強していた。先生もとっくに帰るので、学校は3人だけだ。最後はストーブの灰もかたずけ消灯して帰るのだ。
ところがテレビ君のせいで、のんびりできなくなり、30分のところは10分でかたずけ・・・・・・いちもくさんと公民館に出かけてのだ。
就職組はテレビの前にすでに陣取っていた。・・・・・画面と言うとザーザーと雨が降り、人間の姿もはっきりせず・・・・声だけ聞こえる・・・そんなテレビだったのだ。
それでも文明の利器テレビなのだ。
高校に入って親戚の家でテレビを見たら、はっきり映っていた。これが本物のテレビと納得した。
後日、隣のクラスのG君のお父さんがテレビのプロレスを見てショックで亡くなった。血がタラタラ流して試合する。確か力道山とやたらにかみつくプッラシーの試合だったような気がする。・・・衝撃的だったのだ。・・・・というようなことで時代は進むのだ。
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