ブログはなやさい

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ヘビーローテ

2014年07月27日 21時33分31秒 | Weblog
外国人のお客様のご来店も少なくはない

日本語がしゃべれる方、少ししゃべれる方、しゃべれない方、

人それぞれである

ちなみに私は日本語しかしゃべれない


この日にみえた外国人のお客様はかなり流暢な日本語を操る方だった

やや年配のかなり温和な紳士で

外国人によくありがちだが、料理を必要以上に褒めてくれる

とてもいい人だ


彼は当店のBGMにも興味を持ってくれた

そろそろ梅雨明けという夏を意識した時期であり

また、週末のランチタイムということもあって

この日はのんびりハワイアンをかけていた


アーティスト名を尋ねられた


『ケアリイ・レイシェル』です


『ケア…リ…』?


ご存じないようだ


CDでしたら見せてくれませんか?


もちろん、どうぞ


と差し出すと


『OH! kealii reichel!』と声が少し大きくなった



なるほど私の発音はカタカナだったわけだ


しばらくして食事を終えた彼は、

レジで支払いをしながら

『このハワイアンは本物ですね』

とコメントを残してお帰りになった


なぜか自分が褒められた気がしてうれしかった



この日から幾日か経った今、梅雨が明けて連日猛暑に焼かれている


ケアリイ・レイシェルもヘビーローテーション中である












苦手分野

2014年07月27日 18時06分27秒 | Weblog
するする読める本をと思い

何となく読んではみたものの

やっぱりどこか馴染めない


横溝正史の名を冠した賞を受賞した作品である





本が悪いのではない

横溝正史が悪い


犬神家、八つ墓村、手毬唄、病院坂…


読んでいると何故か

おどろおどろしい彼原作の角川映画の数々が脳裏にちらついてくる

読む前から、横溝正史という名に支配されてしまったようだ

だからこの小説の、

ちょっとしたことでものすごく怖くなってしまった

怨恨系はやはり苦手だ



気持ちを静めるのに漱石の力を借りた



そもそも他人の心を読むことはできない

だが、他人を信じられなくなった者はそれゆえに

心を読む努力に勤しむのかもしれない

そして読めないスパイラルに陥る


そんな知識人の哀しい話

苦しい物語である

それこそ『こころ』に繋がる小説でもある


ネガティブな物語だが文章はポジティブに感じた

漱石はかなりのテクニシャン

言葉の使い方が粋である





スーパーマン

2014年07月27日 17時04分20秒 | Weblog
昔、何の番組でだか忘れたが

少しだけ観たことがある


まさかまともに観れる機会が訪れるとは思わなかった


インドの若き映像作家の熱い作品が

メイキングと合わせてBSで放送されてた

Malegaon Ka Superrman Theatrical Trailer 2011



『人生は辛いことばかりで楽しいことは少ししかない、

だから『笑い』が必要なんだ』

そんな監督の想いから作られた、

この『スーパーマン』のパロディは

インドの貧しい街、マレガオンの人々にとびきりの笑顔を授けたそうだ


私も別の意味で笑顔になれた


妙なリズムのテーマソングの歌詞もまたいい

『…ヒンドゥ、 イスラム、 シーク、 キリスト、みんなが愛するスーパーマン…』

宗教上の難しい問題についても触れている


撮影現場に遅刻してきて監督に怒られてたりもする、

映画の中でも外でも頼りないこのスーパーマンは

映画から3年後の2011年に病気で亡くなったそうだ

26歳。

新婚でもあった彼にとってこの映画は幸せの絶頂だったのだろう


彼のドジっぷりが切なく観えてくる




ご招待

2014年07月18日 16時08分53秒 | Weblog
ここ最近オードブルの問い合わせがいくつかあり、

今日はご注文をいただいた


お作りする日は 8月1日


そうだった

店からそう遠くない場所にある公園で、

毎年8月1日は花火大会があるんだった

いつのまにかそんな時期だ

そんな大切なイベント事に当店のお料理を選んでいただけるなんて

本当にありがたいと思う

感謝、感謝である




もしよろしければだが、

8月1日、

特に予定のない方ははなやさいに来るといい


蚊取り線香がほのかに香るテラス席で

冷えたビールや白ワインを楽しむことができるし

スパイシーに仕上げたピザや

パスタで作った『ソース焼きスパ』や

みんなが大好きな唐揚げ等

夏らしい食も楽しむことができる

もし少し休憩したくなったら空調の効いた店内で一息つけばいい


そしたらそのうち、腹に響く大きな音が聴こえてくる

花火だ

いよいよ始まった

一気に気分が高まる

あたりを見やると、近所の方々も空を見上げている

たまや~なんてふざけて叫んでいる若者もいる

夏だな、と思う

私も仕事の手を休めて

テラスでビールをやる

悪くない過ごし方である



が、ひとつだけ注意事項がある

はなやさいのテラス席、

音はすごいが花火はまったく、



見えません



オードブル 3~4人前 3500円~

5~6人前 5000円~


よろしくどうぞ

お疲れさまでした

2014年07月17日 15時31分04秒 | Weblog
ワールドカップブラジル大会も、いよいよ最後のゲームである


ポゼッションサッカーを軸にした攻めも守りも分厚いドイツと

中盤からもガンガンとドリブルで上がれるアルゼンチン


このゲームのカギはアルゼンチンのスタミナかな、

素人ながらそう思った


ゲーム前からアルゼンチンに対する激しいブーイングが起こる

ブラジル人にとってアルゼンチンは憎っくきライバル国

目の前で優勝なんかしてほしくない

根本的な嫌悪だ

だから、我らがカナリア軍団をコテンパンにしたドイツを応援する

とてもわかりやすい


ゲームは壮絶に進行していく

が、アルゼンチンの足は止まらない

攻めも守りも皆が必死だ

特に守りの集中力がすごい


次第にドイツのプレーに乱れが生じる

わずかだが、精度が落ち始めた

だが、その落ち度を補うべく彼らも必死でプレーする


まさに死闘である


両者の勝ちたいという気持ちがこちらまで伝わってくる

今大会最後にして最高のゲームかもしれない

ずっと観ていたい

彼らには悪いが、次第に勝敗なんてどうでもよくなってきた


PKでの決着か、と思えてきた延長後半、

途中出場のゲッツェが決めた

そしてこれが決勝点となり、

ドイツが優勝となる


アルゼンチンの落胆は激しかった



それにしても今回のワールドカップはけっこう観た

強豪国がいくつも予選落ちする様を観たし

スーパースターの華麗なプレーも観れた

歴史的勝利も観れたし

歴史的大敗も観れた

選手、サポーターのパフォーマンスに各国の文化を垣間観たし

何より、サッカーの広さを改めて感じた


おもしろかった



決勝戦の後のセレモニーを観ていたときのことだ

自国の勝利にはしゃぐ独首相メルケルに対し少し違和感を持った

フェアーな立場でない人物はセレモニーに出るべきではない

そもそもスポーツに政治家は似合わない


観客席にとどまってほしかった


なんて固いこと言っちゃいけないだろうか


とにかく皆さん、お疲れさん。