するする読める本をと思い
何となく読んではみたものの
やっぱりどこか馴染めない
横溝正史の名を冠した賞を受賞した作品である
本が悪いのではない
横溝正史が悪い
犬神家、八つ墓村、手毬唄、病院坂…
読んでいると何故か
おどろおどろしい彼原作の角川映画の数々が脳裏にちらついてくる
読む前から、横溝正史という名に支配されてしまったようだ
だからこの小説の、
ちょっとしたことでものすごく怖くなってしまった
怨恨系はやはり苦手だ
気持ちを静めるのに漱石の力を借りた
そもそも他人の心を読むことはできない
だが、他人を信じられなくなった者はそれゆえに
心を読む努力に勤しむのかもしれない
そして読めないスパイラルに陥る
そんな知識人の哀しい話
苦しい物語である
それこそ『こころ』に繋がる小説でもある
ネガティブな物語だが文章はポジティブに感じた
漱石はかなりのテクニシャン
言葉の使い方が粋である
何となく読んではみたものの
やっぱりどこか馴染めない
横溝正史の名を冠した賞を受賞した作品である
本が悪いのではない
横溝正史が悪い
犬神家、八つ墓村、手毬唄、病院坂…
読んでいると何故か
おどろおどろしい彼原作の角川映画の数々が脳裏にちらついてくる
読む前から、横溝正史という名に支配されてしまったようだ
だからこの小説の、
ちょっとしたことでものすごく怖くなってしまった
怨恨系はやはり苦手だ
気持ちを静めるのに漱石の力を借りた
そもそも他人の心を読むことはできない
だが、他人を信じられなくなった者はそれゆえに
心を読む努力に勤しむのかもしれない
そして読めないスパイラルに陥る
そんな知識人の哀しい話
苦しい物語である
それこそ『こころ』に繋がる小説でもある
ネガティブな物語だが文章はポジティブに感じた
漱石はかなりのテクニシャン
言葉の使い方が粋である