ブログはなやさい

福岡 桜坂 CAFE&DINER はなやさい
店主 大山博嗣のブログ 

… 本と映画と音楽と酒

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

レイモンド・カーヴァーについて

2013年02月24日 16時25分12秒 | Weblog
レイモンド・カーヴァーは他人の感じがしない

それがなぜなのかはわからない


彼の文章は

無理なく私に浸透してくる

相性というものとは少し違う気がしている

彼とはモノの見方が近い気がしてる

だから、読んでるというより

体験しているに近い


洗練された短い文章は

なんてことのないエピソードも

愛おしい事柄に変えてくれる


いや、違う


彼はまず見つける

日々の生活の中で埋もれている、

何か大切なものを

発見する眼をもっている

そして見つけた大切なものを

上手い文章で仕立て上げる


哀しい話も多いのだが

なぜだか、ぽっとあたたかくなることがある







この本はすぐ手の届くところに置いてある



たまに読んでる


というより、

会いにいってる


コメント

どっちでもいい

2013年02月24日 14時02分46秒 | Weblog
どっちでもよかった


というより

どうでもいいに近い

つまり興味がないのだ


キャパの写真に『崩れ落ちる兵士』というものがある



戦場写真としてあまりにも有名なこの写真は

長らく疑惑の目にさらされてきた



この兵士は本当に撃たれているのか?



その疑惑を解明しようとするドキュメントがあった

沢木耕太郎がナビゲートしている


最近の沢木耕太郎はどんなナリをしているのだろう

この番組に対してはその程度の興味だったし、

また、沢木耕太郎個人の趣味に付き合わされる危険も感じていたので、

録画したものの

すぐに観る気にはならなかった




先日ようやく観てみた




この兵士は、


撃たれていないばかりか

そもそもキャパが撮った写真ではない可能性が

かなり高いことがわかった


どうでもいいと思っていたのは違っていたようだ

それは何ともいえない喪失感につつまれたからだ


だが救いはある


ロバート・キャパは架空の人物である


アンドレ・フリードマンという売れない戦場カメラマンと

彼の恋人で同じく戦場カメラマンのゲルダ・タローが

ふたりで作りだした、

架空のカメラマンである


だからこの『崩れ落ちる兵士』を

フリードマンでなく、

ゲルダ・タローが撮ったとしても

キャパが撮ったということに違いはない、


とも言える



そんな苦しい言い訳を

なぜか自問自答していたある日、

この手のトピックに

それなりに関心をもってくださるお客様と

この写真について少し話しをした


その方も

どっちでもいい

と言っていた


でもそれは、

興味がない、という意味とは少し違った


こう続けた


だって、人々の心を動かしたのは事実でしょう?


そうか、と思った

写真そのものが放つメッセージが全てであって

その写真がどう作られたかは

それほど重要ではない気がしたからだ


それは多分、写真だけではない

絵画もそうだし

本もそうだと思う




芸術について語る資格がないことは十分承知している


でも少しだけ、

ほんの少しだけ芸術に近づいた気がした


心の靄が晴れた気もした
コメント

グッドデザイン賞

2013年02月24日 13時02分24秒 | Weblog
寒くなって日本酒を召し上がるお客様が増えた

そして、

ほんの少し春の足音が聞こえ出した今、

蔵開きのシーズンを迎えている

新酒だ


日本酒が盛り上がっている


燗にする方も多い

ぬる燗であったり

熱燗であったり。


その間で上燗というのもある

温度で言うと5度あたりの差だ


それくらいでどのくらいの差になるかは

試せばはっきりする


この差を味わうのが楽しい


生酒を燗にするのもおもしろい


生酒を燗にするのは一般的にはタブーとされてる

熱処理してないのが売りの酒を

温めるなんてアホのすることだといわれている


違う


確かに燗にそぐわない生酒はある

だが、燗にすることによって、

生酒とも火入れ酒とも少し違う、

柔らかさと鮮烈さを両方表現する、

そんな生酒もある


酒は頭ではない

舌で呑む


燗を楽しむには温度調整が大切だ

そして難しい


そんな人のために酒温計というものがある

手軽に酒の温度を測るものだ

主にアルミでできた『ちろり』に入れて使う


買えばいいのになかなかそのタイミングがない

かといって感覚でつけると

まだまだ失敗することがある



ひらめいた


たまに盛り上がる創作意欲に火がついた

身近にあるもので何かを作りたがる癖だ


長いこと使ってない油温計と



20センチほどのステンレスの串



そしてスパークリングワインのコルク



それを合わせてぐにゃっとすれば


















こうなる




『ちろり』に入れてこう使う




この辺のカーブが芸術的だと思ってる




酒温計は主に40度~50度あたりを測るためのツールだ

だがうちの酒温計はちょっと違う

200度まで測れる




コメント

ちょっとしたこと

2013年02月24日 12時20分27秒 | Weblog
少し前のことだ


事務仕事もあって休日に店に来た

まず最初にオーディオの電源を入れたわけだが

さて、何を聴こうか

今日はいつものラジオの気分じゃない

いろいろ悩んだあげく、

結局『ヨーヨー・マ プレイズ モリコーネ』を聴くことにした



いつも聴いてるやつだ


ヤル気満々で事務仕事に取り組んだが

普段使ってるボールペンを家に忘れたため

もうひとつはかどらなかった


こんなちょっとしたことでペースが乱れるなんて

私はずいぶん小さくできてる


なんとか仕事を終えた


まだ時間も早いので

少し遠回りをして帰ることにした

近くの図書館の棚をいくつか眺めた後

今度は古本屋に寄った


お、そういえば読みたかったんだ

一冊の文庫本を手にとって

なるほど、ちょっとした偶然だな、とも思った


突然だが、

CD『ヨーヨー・マ プレイズ モリコーネ』と

映画『おくりびと』にはちょっとした関係がある


映画『おくりびと』の主人公の前職がチェリストであるのは

この映画の脚本家が当時、

『ヨーヨー・マ プレイズ モリコーネ』を頻繁に聴いていたことが

関係しているらしい


だからこのCDは、映画『おくりびと』の設定に

ちょっとした影響を与えているわけだ


そして、今回私が古本屋で見つけた本は




映画『おくりびと』を制作するきっかけとなった本だ


こんなちょっとした偶然で楽しくなるなんて

私はけっこう安くできてる



ちなみにこの本、

かなりよくできてる。



コメント

コケちゃいました

2013年02月04日 15時54分47秒 | Weblog
川内も中本も好きな選手だから

2人で優勝争いしたらいいだろうな

そう思っていたから

今回の別大マラソンの成り行きには

それなりに満足している


外出していたので

実はテレビ中継を観ていない

翌朝の新聞で結果を知った


それが影響してかどうかはわからないが、

この日の朝はいい気分で店に入った


ランチの準備をある程度終え、

冬場はあまり活躍しないテラス席の準備に取りかかった




仕事中に履いているニューバランスの底がつるつるになっていて、

なんでもないときでも滑りがちなことはわかっていた


特にこの日は朝から雨模様

普段よりテラスのタイルが滑りやすくなっているのも

もちろんわかっている


だから注意していたつもりだ


だが、テラス用の什器を持って表に出た途端だった


おもいっきり、ひっくり返った


両手に荷物を持っていたので

荷物もろとも、キレイに舞った

音も派手だった



昔、学生時代にレンタルビデオ屋でバイトしてた頃

お客さんがいっぱいで忙しいのに

たまたま来店した知り合いと

ホールでタラタラ談笑している私を見た、

合気道のすごい人らしいバイトの先輩が

「貴様 業務に戻れ!」と一喝したうえ、

カウンターに戻った私をつかむや否や、

客の目の前で投げ飛ばされたことを


想い出した


でも、そのときより舞ったと思う



目の前にいた子連れのご婦人の

「大丈夫ですか!」

に対し

「え、あ、はい…、あ、えへへ…」

と、びっくりと痛みと恥ずかしさで

上手く答えることができなかったのが残念だ


ここで、

「コケちゃいました」

なんて言えたら

けっこう気が利いていたかもしれない


でもそれは、

そのご婦人が

別大マラソンを観て少しマラソンモードになっていることと

谷口浩美を知っているかに懸かっている


このテラスでのドタバタが落ち着いて

厨房にもどったら、もうひとつ事件があった


スペイン風オムレツが





「コゲちゃいました」。

コメント