ブログはなやさい

福岡 桜坂 CAFE&DINER はなやさい
店主 大山博嗣のブログ 

… 本と映画と音楽と酒

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古本屋

2015年07月31日 16時46分55秒 | Weblog
家の近くの裏通りに

突然だがひっそりと古本屋がオープンしていた

小奇麗な店構えで

ガラス戸から中を覗くと

ベビーカーを押しながら本を眺めている女性が見えた

絵本なども取り揃えているのだろう

やわらかい空気が流れているようだった

表には100円の本が陳列されている

箸にも棒にも、といった本が並ぶことの多いこのエリアだが

カフカの傑作短編集を見つけた

いつか読もうと思っていた作品が収められている

ほんの少しテンションが上がる

あまり時間はないが

カフカを手に店に入ることにした

こじんまりとした店内に控えめな音量で和物の昔のフォークがかかっている

レジカウンターには落ち着いた女性が佇んでいた

悪くない

流行り廃りではない、良質な本が多いように思えた

デザインやアート、ファッションなどを扱った雑誌類のバックナンバーも充実している

昔のホットドックプレスもあった

作家などが書く料理や酒に関するエッセイもかなり揃っている

その中に、檀一雄の『美味放浪記』の初版本があった

40年以上前の本である

当時の定価で1500円

で、この店の売値はというと1500円

こんな感じがまたいい

時間が無くなったのでカフカだけ買って帰った

税込で100円

カバーをつけましょうか?と言われたが

恐縮して断ってしまった

もう少し時間のある時にまた行こうと思う
















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愉快痛快

2015年07月23日 16時38分36秒 | Weblog
仕事に必要な本を3冊ほど図書館に借りに行った

予約していた本を受け取るだけじゃ物足りなくて

文庫本の棚をのぞいてみた

すぐ目についたのがこの本である



この作家の書いた『GO』は読んだことがある

在日という我がの出自をモチーフにした、

疾走感ある青春小説である

なかなか面白かった


手に取ってパラパラとめくってみた

軽そうな本ではあるが興味を持った


主人公は40代後半のくたびれたサラリーマン

高校生の娘が暴力事件に巻き込まれ

親父がその復讐を果たすまでのひと夏の物語である

ひょんなことから主人公を鍛えることになるのは、

在日の高校生とその仲間たち


ちょうど私自身、今が40代後半の夏ということで他人ごととは思えず

ちょっと読んでみることにした


ユーモアを効かせた軽妙な語り口はそれほど寒くなく

テンポよく読めた


主人公が喧嘩を教わる件ではブルース・リーやらロッキーやらが出てくる

『考えるな、感じろ』なんて有名なセリフも出てくる

ニヤニヤしながら読んだのだが

物語の作りとしては

ジャッキー・チェン的である

さしずめ在日の高校生が師匠で

主人公がジャッキーの役回りである

修行によって強くなる

強くなるが決戦の時はピンチになる

ピンチになるがそこで何かを見つける

蛇拳、酔拳、笑拳、etc

もろもろの映画と同じような展開である

そしてそれは胸の空く展開である


愉快痛快で、何だか懐かしい気分になった

昨今流行りの見せる筋肉ではなく、

戦う筋肉を付けたくなった


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流されているわけではない

2015年07月23日 15時51分30秒 | Weblog
朝の買い出しのときである

いつもの店でいつものように食材を漁っていると

最近見かけなかったカップ麺を見つけた


ペヤングである

販売再開とある

UFOとは比べようがないほど馴染はない

が、発売再開と言われるとそう冷静でもいられない

買おうかどうか迷いながら

店内をぐるぐる回り

何度もペヤングの前を通過した

しかし、なかなか買う決心ができない


要するに流されたくないのである

世の中の風潮に。


そして結局我慢した


店で仕込みを開始し

一息ついて

その時接近中であった台風の情報を得ようと

ワンセグテレビのスイッチを入れてみた



驚いた

ペヨンジュンが現れたからだ

なんと『冬のソナタ』が再放送されていたのだ


これはすごいことだと思う

こんな短時間にペヤングとペヨンジュンに会えるなんて

見えない力を感じた

ランチが終わると朝方の店にもう一度行った

今度は迷わずペヤングを買った


別に流されているわけではない

強いて言えば、ペヨンジュンのせいである
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ドラマの妙

2015年07月17日 16時49分47秒 | Weblog
テレビで『64』というドラマがあった

NHKBSで5回シリーズ

原作は横山秀夫

以前録画していたものが残っていたので

ちょっと観てみた

結局そのまま立て続けに5話観た


ピエール瀧の独壇場である

いろいろ抱える警察官をうまいこと演じていた

物語の伏線の敷き方も小説的であった


観て思った


伏線があって後々それが効いてくる、

そんな筋が重要な小説が原作の場合

映画よりドラマが適しているかもしれない


ドラマというものを久しぶりに観た気がする

いくつかに分けてじっくり観る

無理のない読書のようでいいと思った

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高齢化

2015年07月17日 16時22分01秒 | Weblog
100歳を越えた女性美術家が

我がの人生を振り返り

エッセイのようなものを出したそうだ

生きるうえでの金言が散りばめられているという


だが、この男性も負けてはいない





元メンフィス警察殺人課の辣腕刑事『バック・シャッツ』。

御年87歳である


若い時は腕っぷしにモノを言わせていたが

今はもっぱら毒々しい皮肉を武器にしている

ところ構わずタバコを吸い、

注意されると悪態をつく

親戚にいたら大変である


かつての戦友の遺言をきっかけに

ナチスの遺した金塊を孫と追う羽目になった『バック・シャッツ』は

行く先々で殺人事件に巻き込まれていく


強気でクールなじいちゃんであるが

憎たらしいやつを殴った後に自分の手を痛めるところなんか

ちょっと切なくなる

愛用の357マグナムも、手に取るたびに重くなっていくそうだ


主人公の老齢具合を表すエピソードではあるが

実のところ、もうひとつイメージできないでいる

それは彼のセリフが若々しいからである

時折、彼が老人であることを忘れてしまう


絵が必要である

これは映画向きだ


と思ったら、

ある映画プロデューサーがこの作品の映画化権を取得したそうだ

いいことだと思う

バカバカしい感じで作ってほしい

きっと楽しい映画になると思う


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