『作法』

ふらっと入った本屋さんで

何となく手に取ったあるエッセイ集


すし屋での過ごしかたや、そばの食べ方、

ビールや酒の飲み方等など

なかなか気の利いたことが書いてある


飲み食い以外のトピックも豊富だ


題名を並べてみる

『顔』、『勝負』、『休日』、『旅行』、『靴』、『ネクタイ』、

『メガネ』、『メモ』、『贈り物』、『万年筆』、『食卓』、『つま楊枝』…


かつての大人の常識のようなものが書かれており、

いずれも気が利いてる


男はこうありたいものだ

何となく感銘のようなものを憶えた



そして『体操』という題名のエッセイを読んでる時だ


「冬場は風呂に入ってもあまり背中は洗わない」

という文章を読んでたときに、

ハッとした


急いで店に帰り、

本棚替わりに使ってるベンチシートの中を漁ってみた




やっぱり、





あった

読んでた


ここまで忘れているとは

憧憬的成龍

幼い頃からそれなりの期間、空手をしていたことがある


子供の頃の空手だから大したことは言えないが

どちらかというと一撃必殺型で

比較的手数が少ないシンプルな格闘技だった憶えがある


そんなシブいシンプルな格闘技を

週に数日道場で学びながら

しかし学校では、

当時流行っていたコンビネーション豊かな格闘技に夢中になっていた


どうすれば映画のようにカッコよく立ちまわれるのだろう

そんなことばかり考えてた


中学に上がると、由緒正しい指南書を手に入れて

独学に励んだ




だから彼の気持ちは

ほんの少しだが、わかる気がする




のどごし〈生〉カンフースター篇 メイキング




のどごし〈生〉カンフースター篇 映画上映全編




憧れのジャッキーチェン

泣ける