トルーマン・カポーティの短編を2冊読んだ後、
続いてレイモンド・カーヴァーの短編を読みだした
半分ほど読んだところで年が明けた
だから今年最初に読んだ本は
カーヴァーの『大聖堂』ということになる
繊細でアカぬけたカポーティーに対し
カーヴァーの作品は泥臭くウェットだった
世知辛い世の中を描いている
うまくいかない人生だが
ほんの少しだけ救いがある
と言いたいところだが
必ずしもそうではない
ただカーヴァーの視線がとてつもなくあたたかい
それは確かに救いだなと思った
たて続けに素晴らしい短編小説を3冊読んだ
海外ものが続くとやはり日本のが読みたくなる
美文で綴られたこの短編集は
ある意味絵画だ
読むというより
眺めてしまう