日々是好日

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貧乏人の僻み

2013年10月01日 | 読書


桐野夏生の「ハピネス」は意外にも、4日で読み終えた。
私にしては、かなりのハイスピードだ。

東京の銀座に近い埋め立て地に建つタワーマンションに住む
ママ友たち、有名幼稚園から大学までエスカレーター式の
有名小学校に入学させるのが、子供の幸せ即ち自分の幸せだと
考える人たちの話だ。

オシャレな服とブランド物の小物を身に纏い、
高級外車に乗って、週末はレストランでお食事。

このマンション、分譲と賃貸の2棟からなり、
賃貸棟の家賃が23万円だと言う。
気が遠くなるような高額家賃だ。

子供がまだ2~3歳って事は…親はアラサー

一体、どんだけお給料貰ったら、そんな暮らしが
出来るのだろうかと、ついつい下世話な事を考えてしまう。

家も服も持ち物も、子供の教育も、すべてが夫の経済力で
成り立った、薄っぺらで珍妙な世界だと思うのは、

貧乏人の僻みか。。。