茶店のおばあさんは、普段は農民しか来ない店に、たいそう立派な鎧兜姿のお侍さんが入ってきたのに驚きながらも、店の自慢の小豆餅とお茶を一杯出しました。家康は、あっという間に餅を食べると、あまりのうまさに2つ、3つと食べ続けました。
そんな時です。遠くの方に家康を探す武田の軍勢が目に入りました。家康は、餅をくわえたまま、あわてて駆け出しました。
あわてたのは茶店のおばあさんも一緒です。お餅を3つも食い逃げされてはたまりません。家康の後を追いかけ続け、やっとのことで追いつくと、
「お侍様。小豆餅のお代9文を お願いします。」
と声をかけ、家康にお金を払ってもらいました。
この後、家康がおばあさんの茶店で餅を食べた所を「小豆餅」、おばさんに餅の代金を払った所を「銭取」と呼ぶようになり、今でも地名として残っています。
そんな時です。遠くの方に家康を探す武田の軍勢が目に入りました。家康は、餅をくわえたまま、あわてて駆け出しました。
あわてたのは茶店のおばあさんも一緒です。お餅を3つも食い逃げされてはたまりません。家康の後を追いかけ続け、やっとのことで追いつくと、
「お侍様。小豆餅のお代9文を お願いします。」
と声をかけ、家康にお金を払ってもらいました。
この後、家康がおばあさんの茶店で餅を食べた所を「小豆餅」、おばさんに餅の代金を払った所を「銭取」と呼ぶようになり、今でも地名として残っています。