浜松これが日本一

浜松の日本一を様々な角度から紹介します!
浜松を愛し、学び、楽しみましょう。

国学者 賀茂真淵

2013-10-18 06:04:22 | 日本一の人物
 賀茂真淵は,1697年,伊場村(今の浜松市西区東伊場)に生まれました。
真淵は,本居宣長らとともに「国学の四大人」として,多くの人々から尊敬されています。
真淵が一番力を入れた研究は,中国や朝鮮から儒教や仏教が日本へ伝わる前の人々の生活や考え方を調べることでした。その当時のことを調べることによって,日本の「もと」の姿をつかもうとしたのです。そのため,日本で最も古い歌集である「万葉集」の研究に特に力を入れました。歌には人々の暮らしの様子や人々の生き方,考え方が表れているからです。
 真淵は,古い歌を研究するとともに,自分も数多くの歌を作りました。特に,おおらかで伸び伸びと,しかも,力強くはつらつとした歌は,江戸時代に肩を並べる人がいなかったと言われています。
 真淵は,常に落ち着き,意志が強く,自分の信じることは必ず実行する人でした。「大を好みて大を得たる人なし,小をつくして大にはいるべし」という心構えで学問の研究に取り組みました。これは,「小さなことでもコツコツと努力し続けると大きな目標を達成することができる」という意味です。
真淵の教えをこう門人には,「深い研究を積み重ねて,師の意見や考え方と違いが生じても,恐れ慎むことなく,研究に打ち込みなさい。」とさとしました。
真淵は,心が広く,人の考えを素直に受け入れる真心をもった人でした。
真淵の教えを受けた門人は数多く340人ほどもいました。この中には,国学者として,そして,歌人として有名な人が何人も出てきました。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする