司馬遼太郎の「世に棲む日々」は、幕末動乱期の吉田松陰や高杉晋作を書いた小説です。吉田松陰は、結局弟子たちに技術的なことは何も教えませんでした。ただ自分自身に対する厳しさと自身の壮絶な失敗を見せることにより、人の生き方を教えたようです。
現代人は技術を習うことにお金を払うのに、何故生き方を習うことにお金を払わないのか、と誰かが言っていました。そういえば、ゴルフスクールに通ったことはありますが、生き方を教えてくれる塾に通ったことはありません。強いて言えば中学時代に通った塾の先生が、勉強だけでなく勉強に対する姿勢を教えてくれたくらいでしょうか。
私もゴルフの後輩に技術的なことは一切教えていません。吉田松陰のように、自身の失敗を見せるだけです。なんちゃって。
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