10月21日(日)
一週間の休暇を取得できました。両親を連れて東北を廻る事になりました。七時に徳島の自宅を出発し、淡路島を通って伊丹空港へ。そこで、車を預けて山形空港に向かいます。CRJETという小さな飛行機です。初めて乗る機体で、機内はマイクロバスの様に狭い!
今回の旅は父親のリクエストに出来るだけ応えるべくスケジュールを組んでいます。と言うか東北での一切のスケジュールは父がほとんど取り仕切っています。私はただひたすらハンドルを握って父とカーナビの指示に従うだけです。ひたすら忍従の旅のスタートであります。
空港でレンタカーを借りていざ出発!空港からほど近い天童市内の蕎麦屋で昼飯を取ります。つなぎを一切使っていない創業200年以上の老舗でしたが、両親のお口には合わなかった様です。のっけから不満の嵐。徳島のそばと食感が違いすぎるからとのこと。
気を取り直して立石寺に向かいます。JR仙山線の車窓からは何度も山の上まで続く境内を見てきましたが、実際にお参りするのは初めてです。両親は下の方の根本中堂のあたりを散策するとのことでお寺の入り口で分かれて、ひとり山上を目指します。境内に入ると
年老いた猫が迎えてくれました。がこちらが何を言っても反応が無い。どうやら耳が遠いみたいで・・・。
ここは、奥の細道の「閑さや岩にしみ入蝉の声」の句が読まれたことで知られています。当然の事ながら松尾芭蕉と門人河合曾良の像が並んで立っています。曾良の像は初めてです。私的には、師匠より曾良の像の方が珍しくて貴重に思えるのですが、世間の多くの方は、知名度の高い師匠の像に群がり、国民的有名人の前・横・後ろに立って絶えることなく記念写真を撮っています。若い女の人なんかは俳聖の肩に首を回してはしゃいでいます。
曾良「おい、そこの娘さん。師匠に気安く触るんじゃない!でもちょっぴり羨ましい・・・」とでも言っている様に思えました。
長い石段を登りきると奥の院に到達します。秋の深まる山々と遙かに下界が見下ろせます。800段の石段を登ると煩悩が消えていくと案内板に書かれていましたが・・・・・。私の脳裏には「せっかく遠くまで来たのに、鉄道写真のひとつも撮りたいものだ!撮らせてくれい・・・」という思いがその時浮かんでおりました。煩悩満タンであります・・・・。
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