しょぼい毎日

いつも理想はでっかいが、結果はしょぼい・・・。そんな日常を綴ってみました

東北 天国と地獄 岩手開発鉄道

2014-07-12 23:49:37 | インポート

2014年7月7日(月)

一ノ関駅前でレンタカーを借りていざ出発です。出発前に職員さんから沿岸部は震災前のデーターで、迂回路や復興道路が開通していたりして役に立たない事があるので注意してくださいとのアドバイスをいただきます。陸中松川付近を経由で陸前矢作付近で大船渡線に再合流しますが、線路がさびています。気仙沼線や山田線沿岸部は未開通と認識していましたが比較的海岸部が短い大船渡線は復旧しているものと思っていました。でも河口から数キロ以上の地点の鉄橋の橋げたが無くなっているのを見て被害の恐ろしさを感じます。やがて陸前高田市街が見渡せる地点にさしかかり、驚きます。そこには人が生活する街がありませんでした。山の方から土砂を運ぶ巨大なベImg_0447ルトコンベアが引かれています。土砂は鉱山で使うような巨大ダンプで運ばれています。巨大工事の異様な活気がありますが、生活感が無いエリアを通り抜けます。ニュースでは被災地の姿を見る事がありますが、やはり現地の光景とTVの画面では何かが決定的に違うのだなと感じました・・・。それを気付かない私が愚かなのでしょうが・・・。
 

 盛駅前に到着します。駅の東西を結ぶ跨線橋に上がりJRホームを見下ろして驚きます。線路が剥がされてアスファルト舗装されています。この真新しいかつてレールが敷かれていた道の上を赤いバスが走り去っていきます。<これがBRTか!>と、ほんの数年の沿線は激変に立ちすくみます。

Img_0466 Img_0493_2  そんな感慨に浸る間もなく山の方から短い警笛を鳴らしながら石灰石を満載した岩手開発鉄道の鉱石列車が下りてきます。<よかった!今日は鉄道やっている・・・・>と安心すると同時にテンションが一気に上がり、撮影モードに入ります。

とりあえず山元方向に車を走らせます。日頃市駅で交換するだろうと見立てて、駅端で待機します。やがて短いトンネル越しに山元へ向かう列車が見えてきました。

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Img_0559Img_0572  鉱石積み込み駅<岩手石橋>に向かいます。職員の方にあいさつして、旧旅客ホームから撮影します。ここでは先ほど撮影した列車が到着し、鉱石の積み込みが始まろうとしていました。

日頃市と長安時間で

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盛-赤崎にて

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Img_0714 赤崎駅は初めての訪問です。震災では大きな被害を受けましたが、見事に復旧しました。鉱石をものすごい勢いで落としていきます。

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長安時駅南側

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 そして最後は岩手石橋に戻り先ほどの列車をもう一度撮影します。

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こんな車扱いの貨物列車がバンバン走っている場所は日本にはほとんどありません。

実に満足の撮影行でした。

Dsc_0543 宮守から開通して間もない釜石自動車道で花巻南ICに出ます。そこから花巻温泉郷の奥にある山の神温泉<優香苑>に向かいます。想像以上に立派な旅館で入るのを躊躇しましたが、立ち寄り湯を希望すると豊沢川がすぐ下に見下ろせる大きな露天風呂に案内されました。無色透明のお湯ですが、光線の関係か浴槽内は少し緑ががって見えます。やわらかなお湯に身体をあずけて、頭の中も空白にします。時を忘れて、黙って湯に浸かります。この時ばかりは<鉄道を追いかける事もいいけど、本当の旅の幸せとは心も体もリフレッシュすることなのよね・・・。今まで自分がしてきた旅は、自ら難行苦行を求めているようなものだよなア・・・。>と思いました。
 とはいえ、明日もその難行苦行チックでタイとなスケジュールが待っています。

盛岡から新幹線で新青森へ。そこで閉店間際のレンタカー店で車を借ります。トランクに三脚を入れる際、店の方が言います「撮影の旅ですか?」と。そして、次の言葉に驚きます。「列車ですか?七里ケ浜(蟹田・中小国周辺)に朝の5時くらいに来るやつですか?」と・・・・。わたしは、少しうろたえながら、「何故、分かったんですか?」と聞き返します。最近多いんですよ。そこで列車を撮影される方が・・・。でも昨日返却されたお客様は、おととい・昨日の両方とも霧で駄目だったみたいです・・・。でも天候は運次第ですから。がんばってください。」別れ際に、不安と励ましの両方の言葉をいただき、何とも言えぬプレッシャーを抱えながら、夜の青森市街に車を進めます。


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