HALクリニックの診察室から

Human Active Life…新潟で心臓血管外科のクリニックを開設した医師のひとりごと

他にないものがあるのか?

2020-01-24 19:50:14 | 健康
 かなりお客さんが多いように見えたコンビニが近々閉店するという
お知らせがありました。
なんでだろうと思ったのですが…
ニュースでもコンビニ店舗が減少し、1店舗当たりの売り上げも減少して
いるそうです。
店舗数が増加して飽和状態になり、地方は人口減少もあり、お客さんの奪い合い。
働き手の減少があり、オーナー店長が朝から晩までいつも働いている姿を
よく見かけます。
コンビニのシステムは、本部は儲かっても店舗のオーナーさんは儲からないという
根本的な構造になっています 
そもそもお店で努力しようとしても、他のコンビニ店との差別化ができずに
いるというのですから、オーナー店主のご苦労はいかばかりか…

 医療の分野での似た状況も見られます。
開業が多い都市部では同じような看板のクリニックがひしめいています。
他のクリニックと差別化しなければ生き残れません。
ただ、コンビニ店と違って、クリニックはどのような診療をするのか
院長自身が決めることができます。
当院は「心臓血管外科」という新潟市で初めての看板を上げることにしましたが、
最初は耳慣れない診療科で10年前には全く認知されないクリニックでした。
設備は大したものはありませんが、専門的な診療を志すため、心臓エコー検査、
頸動脈エコー検査、下肢静脈エコー検査は基本的には受診日に検査と結果説明
するような体制にしています。
その他、ホルター心電図(24時間心電図)も常備して不整脈や狭心症の検査を
行なっています。
病院の循環器検査レベルをクリニックで行えることを目標にしています。
手術が必要と診断した患者を病院に紹介して、術後の管理も引き受ける
というスタンスを貫いています 

クリニック乱立時代には、他のクリニックでは受けられない検査や診療を
どのくらい持てるかが重要だと思います 


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