HALクリニックの診察室から

Human Active Life…新潟で心臓血管外科のクリニックを開設した医師のひとりごと

「結果がどうなったのか」という事実をを直視する勇気を!

2024-08-12 20:48:18 | 日記
 日本人にとって8月は、お盆であるだけでなく、終戦記念日があり、その前には
広島と長崎の原爆投下がありまました。
世界で唯一の被爆国であるという事実が重くのしかかります。





 核兵器の恐ろしさを目の当たりに見せられたのですが、戦後生まれのわれわれにとっては
リアルな現実というよりも歴史の教科書の1ページになっています。
 でも、核兵器が何をもたらしたのかということは教科書のなかのことにしては
いけないのだと思っています。
 



[NHKスペシャル] 見つかった601人の病床日誌が語る原爆医療の実態 | 原爆 いのちの塔 | NHK
YouTubeの動画は下記のリンクからご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=-sZESKTYwtw

 放射線障害について何も知らずに、多くの被曝患者さんを診察しなければならなかった
医師や医療スタッッフの壮絶な医療現場を思うと、もし自分自身がこの場に立っていたら
なにをすることができたのかと思います。


【本予告】『オッペンハイマー』3月29日(金)、全国ロードショー


 アメリカで原爆開発者のオッペンハイマー について映画化されたけれど、広島や長崎で
起こった被害の実態を描かなかったので、原爆を落とした側からしか描かれていないこと、
さらにアカデミー賞を受賞したことに対して原爆を落とされてどうなったかもアメリカに
知ってもらうことが必要だと思っています。
「オッペンハイマー 」と同時に「広島・長崎の被爆」の映像を一緒にみることが
必要です。原爆を落とす側と落とされる側の現実を直視するために。

戦争を終わらすため、という理屈をアメリカでは今も多くのひとは支持しているようですが
罪のない一般人を巻き込む核の恐ろしさは変わりがありません。
核兵器を多くの国が持ち、使うことに躊躇いがなくなれば、アメリカに核兵器が落とされる
側になるかもしれないということも理解して。
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