HALクリニックの診察室から

Human Active Life…新潟で心臓血管外科のクリニックを開設した医師のひとりごと

これも「ハザードマップ」の一種かな?

2018-07-14 15:45:30 | 医療
 今回の洪水で、気になってクリニックや自宅の「洪水ハザードマップ」を
調べてみました。
「お〜〜〜!」

今までは知らなかったのですが、こんな風に危険があったのかと
改めて感じました。
でも、実際に洪水が起こるまでは、住人の多くは気がつかないと
思いますが、実は危険と背中合わせです…

 病気でもリスクの危険性の大小がありますが、実際に症状が出るまでは
大丈夫だと思ってしまいがちです。
でも、リスクに応じて準備することが大事なのは、災害も病気も同じです。

 当院でもよくあるのは、「心房細動で脳卒中になる危険」



「CHADS2スコア」

スコアが高いほど脳卒中の危険度がますために設定されています。
有名なスコアで、医学生も知らなければならないほどです。




スコアが高くなるほど脳卒中の発生率が上がります。
だから、自分の脳卒中になる危険がどのくらいあるのかわかります。
でも、脳卒中になっていない人は、どんなにリスクが高くても
「おれは大丈夫」と思いがちです。

ガイドラインでは、スコアが2点以上では血液をサラサラにする
抗凝固療法をするべきだとされています。
1点だと抗凝固療法するかどうか考量するとレベルとされています。


脳卒中に罹ったことはないけれど、危険が多い心房細動の患者さんは多いのですが、
自分自身が脳卒中のリスクがどれくらいか判断するための「ハザードマップ」と
いえますね 


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