hakuunの未来ノート

将来のため、人生やビジネスに関して、考えたこと、感じたことを綴ります。

プレッシャーに打ち勝つ方法

2012-08-31 | スキルアップ
プレッシャーに打ち勝つ方法


●本試験の想定

「本番の試験を想定して取り組んでください」
とよく言われますが、実際に「本番を想定」することはできるでしょうか?
できる人は、素晴らしい。ぜひ、普段から本試験のイメージをして取り組んでください。
しかし、「本番を想定」できない人の場合はどうしたらよいのでしょうか。


●過去の経験の利用

そこで活用できるのが、過去の体験です。
自分が経験した過去の試験を利用するのです。
大学入試試験、入社試験、資格試験等々あると思います。
そのときどのような気持ちだったか、記録しておくとイメージがわきやすくなります。
前日の夜、寝つきが悪かったとか、緊張して朝食が食べられなかったとか、試験会場では何度もトイレに行ったとか、試験問題の配布時には、緊張感が高ぶってきたなど、様々な体験があると思います。
さらに、試験のベルト同時に、心臓の鼓動が高ぶり、さらに張り裂けそうになった人もいます。
そのために、通常問題文を2回読めば理解できるのに、鼓動の鼓動の高まりにより、頭が白くなり、理解が出来なかったなどなど、思わぬアクシデントが起こるのが本試験です。


●プレッシャーに打ち勝つ方法

このようなプレッシャーの中で、どのようにして実力を発揮するかが、合格のカギとなるでしょう。
本試験にはどのような魔物が存在するかわかりません。
その時のプレッシャーをその場で解消しようとしてもなかなかできるものではないでしょう。
また、本試験に参加する受験生は、みなさん、人生をかけて勉強してきています。
例えば、中小企業診断士の場合は、1次試験が5倍、2次試験も5倍の倍率です。
5人に一人の割合で合格です。

全体を通した倍率は5@5=25倍になります。
25人の受験者から一人だけ合格することができます。

多くの受験生の実力は伯仲しており、その差は、紙一重あるかどうかだと思います。

合格する人は、実力を発揮した人です。
残念ながら合格できない人は、実力を発揮できなかった人です。

合格者の中には、普段成績が悪くとも120%、150%の実力を発揮して合格する人がいます。
一方で、普段の成績が良くても、実力の半分も出せなくて、涙を流す人もいます。

実力があるとか、ないとか、という問題ではなくて、これが試験なのです。
別な見方をすれば、試験当日に、プレッシャーに負けることなく、実力を100%発揮することが大切です。


●心の差

この夏はオリンピックで盛り上がりましたが、金メダル本命と言われた選手が1回戦、2回戦で敗退したケースが多々あります。一方で、自己ベストのタイムをだしてメダル獲得した選手もいます。

このように一発勝負の試験や大会において、実力を100%だせる方法を、普段から取り組んでおく必要があります。

実力のある人が、合格するか、涙を流すか、知識や技術の差ではないと思います。
また体力の差でもないと思います。

その差は、「心の差」だと考えます。
つまり、このプレッシャーに打ち勝つ方法は、心の問題であり、精神力の問題でもあります。

昔から相撲等では「心・技・体」と言われます。
そして優れた勝者ほど、「心」を鍛えています。
ホームランの世界記録保持者であるソフトバンクの王貞治会長は、現役時代に「居合道」で心の鍛錬をした話は有名です。

スポーツでは、技や体を磨くのは当然です。
しかし、最後勝つか負けるかは、「心」の差で決まると思います。
今回のオリンピックでも、実力伯仲した試合がありましたが、中国や韓国に勝ちメダル勝ち取った女子バレーボールは精神力・心の勝利だと思います。
特に2大会メダリストの中国には、すべて2点差という結果が示していると思います。

つまり、どれだけ精神力、心を磨いたかが、最後の決め手となります。


●科学的対処方法

以前もこのブログで紹介しましたが、林成之先生という医師がいます。
この先生は、北島康介が北京オリンピックで2冠を達成したときのメンタル面の指導者です。
その林先生の著書「脳に悪い7つの習慣」から、一部引用します。
(前回もこの部分を引用しました)

『緊張しすぎると心臓がドキドキしたり、手や声が震えたりして力が発揮できなくなることがある。これは自律神経が気持ちの高まりの影響を受けることで、血液中のカテコラミン濃度が上がり、筋肉を固くしてしまう』
『自律神経は、自分でコントロールすることはできないが、呼吸によって間接的にコントロールする方法がある』
『息を吸うことは交感神経の働きを高め、息を長く吐けば副交感神経の働きを高めてくれる。 適度の緊張とは、交感神経の働きが勝っている状態である。ドキドキしたり、震えたりするときは、息をゆっくりと長く吐くことである』
『ぐっと深く吐き出すためには、腹筋を締めるのがコツである』

まさに、試験の最中に、緊張しすぎると心臓がドキドキしたり、手や声が震えたりして力が発揮できなくなるときがあります。これは自律神経が気持ちの高まりの影響を受けることで、血液中のカテコラミン濃度が上がり、筋肉を固くしてしまっている状態です。

この医学的なプレッシャーに対する対策が、「腹式呼吸」です。
つまり、緊張してドキドキしたり、震えたりする対策として、「息をゆっくりと長く吐くこと」ことで、副交感神経を活性化させ、自律神経の高まりを抑えるのです。
つまり、息をゆっくり長く吐くことで、平常心を保つことができるのです。

この腹式呼吸もスキルであるので、練習が必要です。
定期的に場所を決めて行うことで、習慣化することが出来ます。
この腹式呼吸は、精神力強化の前提になるもので、結果に連動しています。
毎日毎日、腹式呼吸をくり返し続けることで、心の落ち着きを維持することが出来ます。
その結果、本番の試験で、実力を100%発揮して、合格を勝ち取ることが出来ます。

ぜひ、試してください。