白亜45会HP管理人

白亜(白堊)45会は、岩手県立盛岡第一高等学校昭和45年卒業の同期会です。

原発作業員の確保と待遇改善が急務

2011年03月29日 11時03分57秒 | 雑記
大震災から早くも20日が経過しようとしています。
内陸部の方々は平常な生活に戻りつつあると思います。(つくばに居ても心は落ち着きませんが・・・)
沿岸部の復興にはまだまだ時間がかかりそうです。私には寄付するくらいしか貢献できませんが、頑張ってほしいと願っています。

原発の方は、安全委員会もあまりあてにはならないようです。11-12日の段階で安全委員長は大したことにはならないと考えていた、という報道がありました。個人の問題ではなく、原子力の専門家の叡智を結集する組織であって欲しいと願っています。

東電発表の数値が正しいとすれば、6000立米の水の中には2号機原子炉燃料の10%近いヨウ素が含まれていることになります。これはちょっと漏れているという段階を超えています。じゃじゃ漏れ状態と考えて間違いなさそうです。

とにかく放射性物質の拡散を可能な限り狭い領域に閉じ込めるのが急務です。作業ができないくらいの高レベルになれば、冷却もできなくなり最後はチェルノブイリと同じようなことになってしまいます。今のうちにやるべきことは明確です。

原発作業員の悲惨な状況が報道され始めています。これからは長期の作業になりますから、今のような消耗戦をやっていてはそのうちに対応不可能になります。より多くの作業員を集めて、交代で作業をする、休息時間は可能な限り快適な生活を保障する、などの手当を今のうちにとらないといけません。それこそが政府のリーダーシップです。「作業員の環境は東電にまかしている」みたいな報道があったけど、それでは絶対にだめです。何とかしないと・・・


原子力安全委員会

2011年03月24日 02時04分52秒 | 雑記
放射能汚染がかなり広がっている。とても心配だ。

ようやく原子力安全委員会が前面に出てきたようだ。いわゆる「審議会」扱いなので行政上の権限はそれほど無いらしいが、原子力のプロを束ねるにはこの組織しか無いはずだったのに。
原子力安全保安院というのはどんな組織なのかと調べてみたのだが、原子力については素人で役人の集まりみたいだ。何故、そんな組織に安全を委ねることになったのか・・・今はそんなことを詮索している場合ではない。一秒でも早く放射性物質の放出の場所の特定とそれを止める手段を見出さねば。


原子力工学者は物理を知らない?

2011年03月22日 22時31分59秒 | 雑記
また原発事故関係です。

情報が少ない中、核物理学者も何が起こっているか検討を続けています。
犠牲者が2万人を超え、3万人にも達するかもしれない津波災害に心痛めるのですが、日本の将来を考えると、原発事故をどのように収束させられるかが国際的に決定的な意味を持ちます。

単に検討するだけでなく、大阪地区の若手を中心に数10人が放射線モニタリングにボランティアで福島県に行ってます。

原発から離れた場所における放射線モニター(食品も含めて)から多くの事が分ってきました。情報開示が十分ではないので、細かな議論はできません。しかし、使用済み燃料ではなく、炉心の核燃料が漏れているのは100%確実です。問題は、これ以上の漏れをどのように避けるか、ということです。使用済み燃料ももちろん冷やす必要はありますが、原子炉のどこから核燃料が漏れているかを知ることが非常に大切です。ヨウ素は半減期8日ですから、1年後には12ケタも少なくなります。使用済み燃料からの漏れであればセシウムと比較してヨウ素は圧倒的に少ないはずなのです。(ちなみにチェルノブイリの場合はヨウ素とセシウムの比は約10:1で、福島での測定とほとんど同じです。)原子力工学屋は分っていないのか・・・あるいは「言ってはいけない」のか・・・いずれにせよ、科学者としては失格です。

ついでに、「健康には直ちには影響ありません」のフレーズにも一言。高レベルの放射線の影響は分っています。7シーベルトあびると100%死にます。4シーベルトで半分の人が死ぬ、と言われています。JCOの事故の場合も7以上あびた2名は死亡し、4の人は生きています。

それでは、低レベルの場合はどうか?「確率でしか言えない」従って「可能な限りあびないように」というのが基本です。健康に影響が全く無いわけではありません。喩えるなら、ヘビースモーカーでも肺ガンにならない人もいれば喫煙しなくとも肺ガンになるひともいる、ということです。今の放射線レベルでは確率の増加は無視できるほど小さい、というのはその通りですが、今後「漏れ」が続くようであれば考えなければいけないレベルになってしまう可能性はあります。ただ、最悪の場合でも100km離れていれば影響は無視できるほどに小さいと思っています。



来年度の授業はスケジュール通り

2011年03月22日 21時31分04秒 | 大学
久しぶりに、原発事故以外のテーマです。

3月19日の卒業式の中止に続いて、4月の入学式も中止決定。
東北地方の大学だけでなく、首都圏の大学の中にも5月授業開始を検討中、という新聞記事を読んで、我が大学はどうするかと思っていましたが、入学式は中止するが授業は予定通り行う、ということです。

計画停電が続いた場合にどうなるかわかりません。野田キャンパスでは「計画停電」による停電は今まで一度もないようです。4月中は「計画停電」が続くでしょうから、その間に停電にならないとは限りません。東武野田線が運休すれば大部分の学生・教師は出てこられません。どうなることやら・・・


消防隊の会見、さすがプロ!

2011年03月19日 23時26分30秒 | 雑記
さすがプロ!会見は聞いていても心地よい。
それにしても、東京消防庁には放射線火災専門の部隊があるのですね。
多分、自衛隊も放射線災害専門の部隊があるのだと想像します。

東電と原子力安全保安院は、津波事故の直後に、全ての図面を提出して、自衛隊と消防庁に協力を仰ぐべきでしたね。そして、東電は電源確保に専念する。そうしておけばこれほどの大事故にならずにすみ、従って東北沿岸部の復興対策にもっともっと力を注ぐことができたはずです。「たられば」は言っても仕方ないかもしれませんが。

M君は奥さんの出身地の釜石に13日に家族を捜しに行ってきたそうです。幸運なことにご家族は全員無事だったそうですが、避難中にはいろんな悲しい出来事もあったようです。数枚の写真を送ってくれました。新聞やテレビでその惨状は何度も目にしているのですが、なんとなく映画や夢の中という気になっています。自分の目で直接このような状況を見たらと考えると本当に恐ろしい。

原発の方は、電源を繋いでポンプが動作すれば良いのですが、ポンプを取りかえなければなんてことになったら、それこそ放射線の問題がシリアスになるのではないかと危惧しています。幸運の女神が日本に微笑みますように。





東電の会見、怒り以外には何もない!

2011年03月18日 00時31分12秒 | 雑記
今、NHKで東電の会見が行われています。
Q:「使用済燃料の発熱量は?」
A:「あらためて計算して報告します。」
怒り以外に何も無い!
こんな連中に危険な原発を委ねていたなんて・・・言葉を失いました。

基本中の基本でしょ。
その後の説明も支離滅裂・・・東電の上層部は全部入れ替えするしかない。



情報開示と説明責任

2011年03月17日 22時38分03秒 | 雑記
地上からの注水がなんとか可能な程度の放射線レベルのようです。
それにしても、自衛隊員や機動隊員の献身には頭が下がります。高レベルの場所に入るには相当に覚悟が必要だったでしょう。

電源も間もなく確保できそうです。少しは希望が持てるようになっています。それにしても、もっともっと情報を開示して欲しい。4号機の冷却プールには充分に水が残っているという話ですが、それならなぜ水素爆発や火災が起こったのか理解できません。使用済み燃料棒の発熱を吸収するには一日50トン程度の水で充分である、と原子力の専門家が言ってますが、それならなぜ1500トンあったらしい3号機の冷却水が7日間で空っぽになったのかの説明も必要です。起こった現象を矛盾なく説明できない限り、これから何が起こるか不安になります。

ましてや、放射線の知識が少ない一般人の不安は大きいと思います。NHKの原子力担当の解説委員は良く勉強していて良いことを言いますね。彼の言うように、専門家が避難所に出向いて直接説明すれば、避難している人たちの不安を少しは解消できるのではないでしょうか。原子力の専門家だけでは数が少ないでしょうから、私ら核物理屋に情報開示をしてくれれば、原子力の専門家に変わって一般人に説明できると思うのです。



ヘリによる散水開始

2011年03月17日 10時34分48秒 | 雑記
ヘリによる散水が実施されました。
最後の望みかと思います。
地上からも放水する予定と言ってます。放射線レベルから考えると、相当な困難が予想されます。それでも、うまくいくことを祈っています。

ヘリの散水はうまくいったとして、今後かなりの長期間にわたって続ける必要があります。
散水の効果がどの程度かを検証するのも結構難しそう・・・

津波による事故の直後に、多少の放射性物質の漏えいを覚悟して別の手段をとっていれば、ここまでひどいことにはならない可能性が高かったと思います。放射性物質の漏えいに対して、あまりに神経質で、そのために躊躇したのでしょうが、「オレが責任を取るからやれ」という指揮者が必要だったと痛感します。電源確保ももっと迅速にしていれば・・・


福島原発の今後は?

2011年03月17日 01時00分51秒 | 雑記
地震はともかく、その後の津波は本当に最悪でした。地震だけなら、こんな事にはならないのに・・・
沿岸部の被災者の方々には心からお見舞い申し上げます。

東北地方沿岸部の災害以上に大変なのが福島原発事故です。「想定外」の津波が云々と原発関係者は言ってますが、想定外などという言葉は使って欲しくない。核分裂の物理プロセスはもちろん知ってますが、原子炉システムについては今回勉強させてもらいました。原子炉システムを知っていれば、津波による事故の後に今日のような状況になることは完全に「想定内」のはずです。3月11日から数日間、一体何をやっていたのでしょう。
大前研一という人は良く知らなかったのですが、彼の記事
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20110315/263842/
は的を射てると思います。

現場の周りの人たちの中には、当然のことながらそのような予測ができる人がいたはずです。一番問題なのは、誰が責任をとって指揮をするのか、ということが明確ではなかったことなのだろうと想像します。要するに「無責任体制」になっている。昨今の日本社会の問題点が凝縮しているようです。また、東電や原子力安全保安院とやらの会見は見るにたえない。さっきも、入口の放射線レベルが下がっているから云々と訳の分らんことを偉そうに唸ってる。原子力の専門家とやらの発言も約1名を除けば目茶苦茶。

放射線レベルがこれだけ高くなると現場での作業が非常に困難になります。このような状況にならないような処置ができたはずだと思います。ここに至れば、なるようになるしかならない・・・



確定申告とふるさと納税

2011年03月08日 18時09分26秒 | 生活
確定申告の締め切りが迫ってきた、ということで申請書作成をやってます。

国税庁の確定申告書作成コーナーは便利ですね。ここ数年、使わせてもらってます。
今年は、医療控除の入力が(別紙にて明細を用意すれば)総額だけで良いので、さらに便利になった。入力しなければならないのは同じだけど、エクセルに入力する方がずっと楽よね。e-Taxと呼ばれるネット申告を考えたこともあるけど、個人識別用の機器を市役所で用意する手間と、印刷して税務署に送る手間を比較したら圧倒的に後者の方が楽だと思う。

一高130周年の寄付が、いわゆる「ふるさと納税」と同じ扱い・・・どれどれ・・・あれっ、「税額控除」だと思っていたのだが「所得控除」扱いではないか!おかしいなと思ってネットで調べたところ、確定申告では「所得控除」扱いだけど、住民税の計算の時に実質的に「税額控除」になるように計算されるようですね。なるほどと納得。しかも、(寄付金-5000円)だったのが、いつの間にか(寄付金-2000円)になっているようですね。少し儲けたような気になった。

田舎の田んぼの整備(草刈り)費用はここ数年領収書を添付しないで申告しているのだけど、この程度では査察が入ることはないよね、きっと(と期待しています)。